福岡の中古レコード販売・買取専門店「アッサンブラージュ」がお勧めするジャズ喫茶「coffee & jazz ADAMS(アダムス)」
ジャズや音楽が大好きな中古レコード屋「アッサンブラージュ」店長の大里です。
趣味が音楽だけに、日頃、当店舗が休みの日も、音楽に関わる店を探して訪れているのですが、当店から車で15分程の場所に、私、好みのジャズ喫茶を見つけました。
福岡大学の近くで、地下鉄梅林駅付近にある福岡市城南区梅林のジャズ喫茶「coffee & jazz ADAMS(アダムス)」さんです。
ジャズにも色々なスタイルがありまして、こちらのアダムスさんの趣味が、私好みでして、通わせて頂いております。
マスターの熊谷さんは非常に気さくな方で、お喋り禁止で眉間にシワを寄せて聴くイメージの強いジャズ喫茶にはない、良い音楽を良い音で気持ち良く味わえる空間が「アダムス」にはあります。
その理由は、熊谷さんの音楽遍歴を聞くことで、非常に理解できました。
熊谷さんが最初に買ったレコードは、ジョン・コルトレーンの「アフリカ・ブラス」とソニー・ロリンズ「ザ・カッティング・エッジ」。
その理由は、前者には「グリーンスリーヴス」後者には「スウィング・ロウ、スウィート・チャリオット」と、知ってるスタンダードな曲が入っていたから。
「ジャズといえばこの名盤から聴け」といった感じではなく、とても素直に音楽にのめり込んでいった熊谷さん。
元々は高校時代、井上陽水や吉田拓郎を聴いたり、サイモン&ガーファンクルのギターを演奏していたのですが、大学時代、FMラジオ「ジャズ・フラッシュ」でケニー・バレルやウェス・モンゴメリーといったジャズの名手にハマり、歌よりインストで弾かれるギター・テクニックの凄さに圧倒され、ジャズの魅力にハマったのでした。
また、その頃、日本のポップスにもハマり、テクニック裏付けされたセンスの良い楽曲に魅了され、サディスティック・ミカ・バンド「黒船」、矢野顕子「ジャパニーズ・ガール」、細野晴臣「トロピカル・ダンディ」、ロックではジミ・ヘンドリックスやエリック・クラプトンも好きで、けっしてジャズだけに捉われることなく、この多様性が、その後の熊谷さんのジャズの好みに繋がります。
大学を卒業後、会社の独身寮に入り、音楽好きの友人から天神にあるジャズ・レコード店「ムーン・ドッグ」を教えてもらい、そこで本格的にジャズのレコードを収集し始めました。「ムーン・ドッグ」の店長さんに最初にお勧めされたのがピアノ・トリオでした。
ブルーノートからの「ソニー・クラーク・トリオ」です。
ソニー・クラークがリーダーで、ポール・チェンバーズとフィリー・ジョー・ジョーンズのリズム隊。
このシンプルで、黒人音楽の魅力が詰まったトリオにハマった熊谷さん、次に買われたのもバップ時代から活躍するバド・パウエルのブルーノートの第1集から第5集、続いて、再びソニー・クラークの代表作「クール・ストラッティン」。
このアルバムのアート・ファーマーやジャッキー・マクリーンの管楽器にも興味を持ち、さらにセロニアス・モンク、チャーリー・ミンガス、エリック・ドルフィーといった一癖も二癖もあるミュージシャンのレコードを購入し、さらに時代的にも(1970年代後半)ディープなロフト・ジャズへの道を進むことに。
ビリー・ハーパー、チコ・フリーマン、デヴィッド・マレイ、アーサー・ブライス、そして、ここで出会ったのが、店名にもなったジョージ・アダムス!
ジョージ・アダムスは元々R&B界隈のサックス奏者で、サム・クックやビル・ドゲットといった大物たちと共演、その後、ジャズの強者たちが集まるチャーリー・ミンガスのオーケストラで一躍有名となり、ソウルフルなサックス奏者として数々のリーダー・アルバムを残しています。
私「アダムス」さんに最初に訪れた時「ペッパー・アダムスが店舗の由来ですか?」と質問したところ、「いや、ジョージ・アダムスです」と。
私の頭は「誰?」
しかしながら、私、しっかりジョージ・アダムスの代表作「パラダイス・スペース・シャトル」のCDを持っていたのですね。
お客さんから買取して視聴チェックしたところ、凄く気に入って、自分のコレクションにしていたのですが、すっかり忘れていました。
さらに私が好きなバリトン・サックス奏者であるハミエット・ブルーイットなどが参加した、チャーリー・ミンガスの「ミンガス・アット・カーネギー・ホール」にも、ちゃっかりジョージ・アダムスは参加していました。
「これは面白い店を見つけた!」私は暇を見つけては通うようになりました。
このようにロフト系のジャズのファンキーな演奏、1950年代から60年代のジャズ・ファンが多い中「この手のジャズをかけた時のお客さんの反応を見るのが面白い」と仰る熊谷さん。
もちろんマイルス・デイヴィスなど王道もお聴きになりますが、今回も聴かせて頂いたのが、交通事故からの復帰後の「ウィ・ウォント・マイルス」。
私自身マイルスは1970年代初期のエレクトリック時代までがリスニングの中心なのですが、このアルバムでのマーカス・ミラーのベースとマイク・スターンのギターに、熊谷さん曰く「こんな凄まじい音、ロックでも、この時代、出せてないだろう」と。
総額1000万円かけて作られたジャズ喫茶のオーディオ・ルームからの大迫力なグルーヴに圧倒されました!
この驚くべき金額から察するよう、もちろんオーディオにも魅了された熊谷さん。
子供のころは、お兄さんが持っていたポータブル・レコード・プレーヤーにラジオから取り外した真空管を付けて、フランク・シナトラ、レイ・チャールズ、グレン・ミラー、ペレス・プラードなどを聴いて、オーディオにも興味を持ち、その後、自分好みのオーディオを作るうちに、より低音の迫力を出せるダブル・ウーハーのスピーカーが欲しくなり、
JBLで聞いてたのを、熊本の「オーディオ道場」にて、ベルウッドランシングのダブル・ウーハーのスピーカーを気に入り、アンプもベルウッドランシングに。
レコード・プレイヤーは注文生産してもらい、理想のオーディオ・システムで現在に至っています。
広い店内にはゆっくり落ち着けるソファと、マスターとジャズ談義をしたい方はカウンターで。
何度も言うように気さくなマスターだけに、私が来店してた時には、女子大生が一人で来られていて、おしゃれなカフェのようにコーヒーを飲んでました。
最後にマスターが好きなジャズ・レコードを3枚選んで欲しいとの質問に「難しい~」と言って答えてくれました。
まずは、やはり店名にもなったこの人。
「テナー・プレイ、ブロウ、インプロが力強いし、R&Bが根っこにあって、コルトレーンより明るい感じが好き」
若くして亡くなった天才ドルフィーのライヴ名盤。
「一聴して分かる印象的なドルフィーのプレイの素晴らしさ」
マイルスが完成させたモードの傑作。
「脂の乗った絶頂期のマイルスのトランペットの美しさ」
福岡市地下鉄七隈線と福岡都市高速環状線近くにあるジャズ喫茶「アダムス」と中古レコード店「アッサンブラージュ」。
是非とも、はしごしてみませんか。
住所:〒814-0144 福岡県福岡市城南区梅林2丁目18−20
営業日・時間:金曜~月曜11時から18時(火・水・木曜・定休日)
電話番号:090-1515-2290
ジャズ・レコードの買取はアッサンブラージュまで!
電話番号:092-407-9961
事務所:092-407-9961
担当/大里
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メール:kenjikora@ybb.ne.jp
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