先週の買取は福岡市の博多区、西区、春日市でした。
ロネッツやクリスタルズなどのガール・グループやロカビリーのCD、
ボブ・ディランやザ・バンドのレコードなど様々でした。
何気にレンタルビデオ店で借りた一枚が凄く良かった。
「資生堂のCM vol.1 1961-1979」。
1960年代から1970年代までのCMを集めたDVD。
当時の最先端を行くメイク、ファッション、映像、音楽…。
悪いわけがない。
特に60、70年代の色彩は今見るとよりいっそう鮮やかに見える。
やっぱり私はこのような昭和レトロなものが好きなようである。
特に一番気にいったのが1971年の「光と影 ビューティケイク」。
モデルは大島あきよ。
何もなく、白い光が当るだけの中、
アップの女性が映しだされ、光と影が交差する。
フルートの涼しげでありながら、少しミステリアスな音色と
当時にしては多分落ち着きすぎるであろう女性のナレーション、
シンプルながら絶大なインパクト。
終わったと思ったら、最後に不気味な地響きのようなオルガンの音とともに
「今年も夏が来たようだ」というナレーション。
前衛的すぎる。私が生まれた年にこんなものをよく作ったものだ。
1970年の「サンナップ/サンオイル」も水着姿の女性をアップで映し続ける同趣向の作品。
こちらはサンオイルだけあって「光と汗」というべきか。
音楽がソウルミュージックぽいベースの図太い音とエレキ・シタール。
ヒップホップのネタで使えそうな斬新さ。シタールがジワジワと汗ばむ様子を現してるかのよう。
同じく1970年の「イヤー/MG5」
草刈正雄がシャワーを浴びながら「イヤー!」とただ叫び続ける。
凄い、CM製作者の才能がはちきれんばかりに冴え渡っている。
1971年、「エレベーターの2人 ナチュラルグロウ」。
モデルは「流行通信」などで活躍した丘ひろみと塔あさみ。
薄暗いエレベーター前のフロア。
ピンクと黒のドレスを着た女性二人が静かにエレベーターに乗る。
流れ出す豪華なラフマニノフのクラシック。
到着し華やかなパーティー会場へと向かう二人。
シックと鮮やかな色彩、静寂と絢爛、見事なコントラスト。
これほど上品なCMは見たことない。
こんな素晴らしいCMを製作していたのは杉山登志。
1974年に自殺した。才能枯れるまで擦り切れてしまったのか。
杉山登志製作ではないが、
1975年の中本マリが歌いアグネス・ラムが出演した
「描いてごらん海の色で/アクエア ビューティケイク・アイシャドウ」
もドゥーワップ調の曲が凄く良かった。
1960年代から1970年代のファッション雑誌や洋裁雑誌、
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