小沢健二のライヴ「我ら、時」を聞きました。
正直、声が出ていないのは辛い。
今の声で昔の王子様ポップスはきつい…。
ディープ・パープルの再結成で、
リッチー・ブラックモアが全然弾けなかった時の気持ちに似てる。
そんな中一番良かったのが音頭調の「シッカショ節」。
今の歌声に一番合ってるのでは。
この意外性もオザケンの魅力だった。
また「音頭」と言うより「昔話」に出てくる「童謡」に近い気がする。
童話作家としても活躍しているみたいだから、
子供向けの可愛いアルバム一枚作ってくれないかな。
歳をとっても「歌のお兄さん」は「歌のお兄さん」のままでいれる。
永遠のお兄さんキャラはオザケンにピッタリだ。
「おかあさんといっしょ」で二階堂和美も音頭ふうの楽しい曲作っていたし、
「球体の奏でる音楽」で共演した渋谷毅も童謡分野で大活躍してる。
渋谷ともう一度組んで進化した
「球体(球体自体は実質ミニ・アルバムだった)」のフル・アルバムをぜひ。
「時間軸を曲げて」。この新曲も良かった。
パーカッションが目立つし、サンタナふうのギターしかり、
世界を旅して回りワールド・ミュージックを自分なりに消化してる感じ。
過去を振り返る曲より、この空白の数年間で獲たものが実になり、
今の歌声に合う無理のないこれらの新曲に、未来が見える。
次のアルバムが実に楽しみになった。
P.S.「LIFE」の曲ももっと歌い続ければ、声も出てきて、歌い馴れて良くなっていくと思う。