筑紫野市からジャズのレコードの買取がありました。
アート・アンサンブル・オブ・シカゴ、エリック・ドルフィーなどフリー・ジャズが中心です。
そして先日他界したオーネット・コールマン。
いまだに忘れられない出来事が。
ウォークマンにてオーネットの「ジャズ来るべきもの」を何気に聞いたとき。
サックスの音に、それまで聞いていたハード・バップとは違う、
おどろおどろしさ、生々しさ、自由、緊張感…
フォーマットはアトランティックから出ている当時の50年代ジャズの音なのだが、
サックスがのたうち回り、悲鳴をあげている。
電車に揺られた5分間、脳内は興奮のるつぼと化した。
それからオーネットを中心にフリー・ジャズを買い漁さったが、
結局「フリー」の名に惑わされたのか、
何でもありのカオスなものへとより発展していくものばかりで、
それはそれで面白いのだが、
人間社会を蹂躙し、火を噴くような、
規格外の「自由(フリー)」を勝ち得た「モンスター」は
オーネット唯一人だけとも言えなくはない。
ジャケットは黒いセーターを着てサックスを抱え込んで呆然とたたずむオーネット。
革命をイメージするかのごとき真紅の背景とは裏腹の朴訥さ。
このレコードを端的に表した秀逸なデザインだ。
さすがは天下のアトランティック、アーティガン兄弟。
ジャズ、ソウル、R&B、ロック、ブルースのレコード、CD、古本、
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