先日、福岡市古書組合市場にてプログレ中心のCDを300枚程仕入れました。
プログレの範疇ではないですが、
私が最も好きなアルバムを1枚を挙げるとなると、
ビーチ・ボーイズの「ペット・サウンズ」となります。
その中で最もお気に入りが、
「駄目な僕(I Just Wasn’t Made For These Times)」。
徐々に盛り上がっていくメロディと図太いドラムの音と、
ビートルズのような逆回転ノイズ、テルミン、様々な打楽器、
交差するコーラス、ソウルフルなブライアンの歌声、
こう書くと壮大なサウンドに思えるが、
モノラルで奥深い録音と内省的な歌詞により、
世にも奇妙な、唯一無二の世界、
トンネルや洞穴のようにどこまでも続く縦長のサウンド、
ワイドに響かせることや、アタックの強い音、ハートを直撃するバラードなんて簡単に作れるけど、
こんな内蔵まで響くような、胃袋を鷲掴みされたかのような変な気分にさせられる歌は他に比類しない。
フィル・スペクターに飽くなきライバル心を燃やしたブライアンが、
フィルスの音を参考に作り上げた
「シンガー・ソングライター版ウォール・オブ・サウンド」がこれにて完成している。
この「駄目な僕」をタイトルにした1995年のブライアン・ウィルソンのソロ・アルバムは、
これまた僕が一番好きなシンガー・ソングライター・アルバムだ。
プロデューサーのドン・ウォズはビーチ・ボーイズのこの曲を常に念頭に置き、
「駄目な僕」を作り上げたに違いない。
「ペット・サウンズ」に心底惚れた僕は1995年の「駄目な僕」にも猛烈に感動したのです。
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