福岡市東区でモダン・ジャズ・レコードの200枚ほど出張買取がありました。
モダン・ジャズをはじめ、ジャズ全体的に最近は聞いていませんが、
日本のコーネリアス、テイ・トウワ、砂原良徳(METAFIVEの面々ですね)
エレクトロ・ミュージックのベテランの音楽を聴いていると、
音数少なく、楽器の響きを美しく感じさせ、
まるでアコースティックなジャズを聞いてる感覚にさせる。
電子音楽を駆使した若手が熟練の粋に達しながらも、
無理なく成長し続けているかんじ。
この現代の音楽シーンを楽しまないのは損だ。
緊張感や危うさが全盛期のマイルス・デイビスやリー・モーガンなんかのトランペットのよう。
そう考えるとコーネリアスの新作「Mellow Waves」は現代のジャズ・ボーカルか。
前作「Sensuous」のラストがフランク・シナトラのカバーだったし。
コーネリアスの仕事としては「salyu × salyu」。
まるで現代のアート・アンサンブル・シカゴと、
ブリジット・フォンテーヌの「ラジオのように」やカーリン・クローグ。
今、オーディオ・マニアこそ、ジャズと同じく、
コーネリアス周辺のエレクトロも聞くべきだと思う。
この周辺の音へのこだわりは尋常ではない。
複雑な音のミックスや残響音は高水準の音響で聴いてみたいものだ。
さて、新作「Mellow Waves」だが「POINT」「Sensuous」と同様、
点と点の音で創り上げられていたエレクトロな響きに、
トレモロの揺らぎ効果と甘い歌声を加えることで、
より音の粒子が細かくなって複雑になっていながらも、
きれいに音が並べられ、音の響き一つ一つが大切に扱われており、
今持ちうるテクニックを最大限に活かし描かれた絵画のような作品。
もちろん現時点での最高傑作です。
古いジャズから現代のロックまで、
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