こういうのを書いて、レコード屋として、意味がありまりないかもしれない。
多分CDもレコードもほとんど需要がないが、
私の大好きなジャンルに戦前ボーカルがあります。
ジャズ・ボーカルより、クルーナー歌手と言われる人たち。
代表するのはビング・クロスビー。
晩年のよく聞かれるジャズ・ボーカルものより、
初期の1930年代のものが圧倒的に良い。
同時期にラス・コロンボというクルーナー歌手もいる。
さらに大物としてルディ・ヴァリーもいる。
未聴だったので、YouTubeで聞いてみたが、
とにかく上手い。
軽やかにスムーズに歌うクルーナー歌手の代表にふさわしい。
声のトーンがタップ・ダンサーのフレッド・アステアに似てる。
アステアは影響を受けたかもしれない。
これらの戦前ボーカルは大げさな曲は少なく、
とても小粋でアレンジで、ウクレレやトランペット、ピアノの伴奏が小洒落ており、
そこに紳士なボーカルが乗る。
クルーナーではないが、古い映画を見ていると出てくるのが、
「ウクレレ・アイク」ことクリフ・エドーワーズや、
「ジャズ・シンガー」で有名なアル・ジョルソンなども、
戦前ボーカリストの魅力を十分に発揮している。
本当はこんな音楽ばかり売って商売したいのだが、
いかんせん、90年以上前のレコードやCDが好きな人は、
よほどの好き者じゃないといないでしょう。
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