福岡市西区で森新一のCDの大量買取がありました。
凄い歌い手です。圧巻です。
ずばり日本一ではないでしょうか。
戦前ブルースの弾き語りとか、ジャズ・ボーカルとか、
ファドの女王とか、
世界中に凄い人はいっぱいいますが、
日本には森進一がいました。
あの掠れ声は全く以て彼独自のもので、
情念を込めて歌われると、
「演歌」の範疇を超えて、「森進一」というジャンルになってしまいます。
彼は演歌以外にもポップス系の歌も歌います。
ただ、古賀政男にしても、吉田拓郎にしても、大滝詠一にしても、
あるいは、榊いずみの歌でさえ、森進一になってしまう。
圧倒的な歌声で存在感が楽曲を上回ってしまいます。
ジャズの天才、ルイ・アームストロングがどんなポップスでさえ、
彼がラッパを吹くと、ニューオリンズのブルースを感じさせるように、
森進一が歌うと、どんな曲も「日本のブルース」を感じさせます。
もちろん、つまらない曲やアレンジで、退屈なものがありますが、
入荷したものの中に、2005年の作品で「森進一セルフカバー・アルバム」なる、
デビュー40周年記念アルバムがありました。
厳選20曲をリアレンジ&ニュー・レコーディングしたセルフ・カヴァー作品で、
ジャズ界隈の宮川彬良、佐山雅弘など大物が編曲を担当。
ジャズメンたちはシンプルな伴奏に徹しており、
森のボーカルをより生々しく聞かせることに徹底しています。
ここ最近、八代亜紀などベテラン歌手がジャズに接近してますが、
森進一は元々演歌に縛られることないポップスを歌っていたこともあり、
気張ることなく、気障に歌うことなく、柔軟に、というか、森進一は森進一であり、
ジャズとか関係なく「森進一の素」が最大限に発揮された名盤だと思います。
また今の円熟味のある歌声も良いですが、
初期の「おふくろさん」「港町ブルース」は、
まるで、ブルースのハウリン・ウルフかのごとく大迫力です。
音が歪んでるかのようで、ボリュームを下げてしまいそうになりました。
また、古賀政男を歌ったアルバム「影を慕いて」からの「人生の並木道」は絶品です。
ちなみに、その後、息子さんのワンオクを聞きましたが、
英語で歌われても、よく通る声質はさすがだと思います。
演歌のレコードは買取してませんが、
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