歴代で日本で最もうまいと思う歌手は?
作曲や作詞などの曲作り、またスター然たるたたずまいまで含めると、
山下達郎、沢田研二なんか大好きだけど、
純粋に「歌手」としいての説得力、テクニックだと、
美空ひばりと森進一に尽きる。
森進一の魂のこもった和製ブルース、
独自のタイム感、個性、存在感、
孤高の歌い手だけに、
物真似されるのも仕方がないが、
先日の歌番組での森進一の物真似ショーには、
全く愛情、リスペクトを感じなかった。
あれほどの歌手を失笑するのは、失礼極まりない。
日本史上、最高の男性流行歌手だということを分かっていない。
美空ひばり。
こちらも、ますます時代が進むにつれ、
「川の流れのように」を歌った「演歌の女王」のイメージが一人歩きしているのだが、
ジャズやポップスを歌ってもうまいと再評価されてる分だけマシか。
ひばり最大の魅力は昭和20年代から30年代だろう。
この時吹き込んだ膨大な曲の中で、
様々なジャンルを網羅した2枚組ベスト
「ミソラヒバリ リズム歌謡を歌う!1949-1967」。
このCDは最高である。
カントリーの「チャルメラそば屋」では、
1番が日本語で歌われるのだが、
2番は英語。
この英語の発音が信じられないほどうまい。
ノリがヒルビリー歌手顔負けだ。
あまりにも名曲として有名な「お祭りマンボ」。
全編通してお祭り騒ぎだが、
ここのエンディング付近でのブルースでの寂しい表現の素晴らしさ、
そして「後の祭りさ」と再び祭囃子になる怒涛の展開。
この落語のオチのようなストーリーを、一人で演じきる。
長々とやる落語を、わずか3分で表現し、
それもマンボという西洋音楽で表現してしまった
史上稀に見る名曲ではないか。
そんな面白いリズム歌謡を表現力豊かに、
自由奔放に歌う50曲。
これを製作・企画した人物には、
何か賞を捧げたいものだ。
「ミソラヒバリ リズム歌謡を歌う!1949-1967」アマゾンでは廃盤だが、
かろうじて一枚だけ、日本コロムビアで発見した。
だから写真はジャズとスタンダードの
「LOVE! MISORA HIBARI JAZZ & STANDARD COMPLETE COLLECTION 1955-66」。
二人のファンである(特にひばりの熱狂的ファン)うちの79歳の親父曰く、
「ひばりは森進一だけを認めた」ことだと。
二人の音楽を小さな頃から散々聞かされたことに、
今更ながら感謝。
この二人のレコードは多すぎて買取難しいですが(初期の珍しい美空ひばりは買取可能)、
CD、DVD、などは福岡、出張買取、持ち込み・店頭買取、日本全国、宅配買取致します。