ブリティッシュ・ロックを中心とした買取が3件ほどありました。
アナログ・レコードでのUKロックは人気が高いです。
私はUKロックといえば、趣向は違うかもしれませんが、
ジョン・レノンの初期のソロ・アルバムです。
今のお気に入りは「Live Peace in Toronto 1969」。
エリック・クラプトンをギターに入れた豪華盤。
重いひきづるようなブルージーな演奏でロックンロールを演奏します。
ジョンはこの時期に出たインタビュー本「レノン・リメンバーズ」で
「ロックンロールが全て」的な発言繰り返してます。
そして、オノ・ヨーコとフィル・スペクターを絶賛してます。
このライヴにスペクターは参加していませんが、
分厚い音でロックンロールをすることに、
スペクターの影響があったかもしれません。
インタビューではスペクターの存在こそ、
自身の支えであり、「ジョンの魂」はスペクターの音だとまで言ってます。
ジョンの魂はロックンロールを超えてブルースまで行っていたのかもしれません。
精神的支柱としてのヨーコとフィル。
この二人の狂気が支持したのはジョンのビートルズでの
孤独からの「悲鳴」と「怒り」ではないでしょうか。
それを「母性」「父性」として見守った二人に囲まれて作られた作品が
次のアルバム「ジョンの魂」の「マザー」かもしれません。
だからこそ、ヨーコの「悲鳴」はジョンの心を大いに揺さぶり、
このライヴでのヨーコはそれに応えるような素晴らしいパフォーマンスです。
「京子ちゃん心配しないで」は「母性」が爆発した、
女性にしか出来ないロックンロールの最高峰だと思います。
そして「レノン・リメンバーズ」では、
ジョージ・マーティンへのコメントが印象深いです。
「彼は何も知らない僕たちに音楽技術を教えてくれた」。
そのような趣の発言をしており、
要約すると、今はもう、ジョージ・マーティンの助けは不要で、
フィル・スペクターの持つフィーリングこそが
私たち(ジョンとヨーコ)を刺激する。
だから「ジョンの魂」は「ウォール・オブ・サウンド」でなくても、
フィル・スペクターの音が感じ取れるのです。
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