来店されたお客さんがモロッコ音楽などのワールド・ミュージックを視聴した。
思わず「誰ですか?」と。
1985年に出されたモロッコとフラメンコを融合した
「EncuentrosLebrijano, Juan Pena」。
このサウンドに唸った。
調べてみると1985年発売。
初めてワールド・ミュージックを打ち出したアルバムらしい。
当店でそれに似通ったアルバムを探す。
「ハート・オブ・アンクル/3 ムスタファズ 3」。
これじゃないかと。
このバンドは何回か聞いていた。
見事にハマる。
なんと「EncuentrosLebrijano, Juan Pena」と同じレーベル
「Globe Style」から出てる。
それでこの3 ムスタファズ 3の現在を調べてみると、
「砂漠のブルース」を代表するバンド、
ティナリウェンのプロデューサー、ジュルデー・カマラと
モロッコ音楽をレッド ツェッペリンのロバート・プラントとやっていた
ジャスティン・アダムズと一緒にアルバムを出してる。
当然、10年以上前にハマった「グナワ」を思い出す。
それで当時のお気に入りコンピ「マラケシュでお茶を」を聞いたが、
いかんせん音が古い。もちろん凄い作品ですが。
そこで、当時最もお気に入りだったグナワ・ディフュージョンの今のところの
新作「時代の棘」を聞くことに。
これが最高も最高。凄い!
レゲエ色が強く、そこにギターが斬りこむ。
グナワ独特のグルーヴをカスタマイズさせた強烈なリズム隊。
これは現代のレッド・ツェッペリンではないか。
「プレゼンス」あたりに近い気がする。
ボンゾのドラム、ペイジのギター、ジョーンズのベース、
これらの楽器群が繰り出す「間」と同様なものを感じる。
プラントはブルースを主体としたハード・ロックを進化させてるうちに、
中近東的な響きを感じとっていたのでは。
明確にプラントは、90年代に入りペイジ=プラント、
ジャスティン・アダムズとの「ドリームランド」で、
この地の音に近づいていった。
その前哨戦が「プレゼンス」だと思う。
追伸:このアルバムはプロデュースはペイジで、
プラントはあまり関わっていないようだが。
グナワ・ディフュージョンはより最新の音を取り入れるのがうまい。
これはセンスの問題に尽きる。
そしてボーカルのアマジーグの説得力。
ギターやDJも大活躍して、リズム隊は完璧。
ツェッペリンのような骨太なグルーヴを奏でる
21世紀最強のバンドがグナワ・ディフュージョンだ。
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