当店、福岡市西区の店舗でビートルズやラスカルズ、ゴールデン・カップスなど、
渋いR&B色の強いロックのレコードの買取がありました。
さて、ビートルズですが現在ハマっているのが
「マジカル・ミステリー・ツアー」です。
ジョン・レノンの黒いボーカルが好きな私はあまり聞かないアルバムだったでのすが、
買取した「ハロー・グッドバイ」と「アム・ザ・ウォルラス」のシングルEPの
音の華やかさに驚きました。
1967年当時で、ここまで広がりのある音を作れるバンドはいなかったでしょう。
スケールが違います。
まさにマジカルな曲が勢ぞろいしています。
ホーン・アレンジやストリングス、コーラスの素晴らしさは、
ポール・マッカートニーとジョージ・マーティンの真骨頂。
二人のスタジオ作業での最高傑作でしょう。
ピッコロとかフィドルとかメロトロン、いろんな楽器が使われてます。
ここにジョンのサイケデリックでぶっ飛んだ音やジョージのインドが加わると完璧です。
(「愛こそはすべて」のジョージのギター・ソロも好き)
またリンゴとポールのリズム隊が奏でるグルーヴあるから、
好き放題しても、ロックとして聞ける。
全世界宇宙中継「われらの世界」など
あまりにもロックとかけ離れたTV番組のために「愛こそはすべて」を、
当時のジョン・レノンが歌うギャップも良い。
買っててよかったジェフ・エメリック「ザ・ビートルズ・サウンド 最後の真実」。
いわゆる「積ん読」になってましたが、
これには「マジカル」のことがたっぷり書かれてるだろうと思います。
ジェフ・エメリックの本で「愛こそはすべて」のTV中継、
ジョンなんか適当にリラックスしてやっていたと思っていたら、
無茶苦茶緊張していて、あれだけ音がごちゃごちゃ入っているのに、
レコードが殆ど一発録り(ライヴ)だったとは知らなかった。
「マジカル」の前後は「サージェント」と「ホワイト」。
サイケとしては「サージェント」よりポップなので、
「マジカル」の方が楽しいかな。
元々はLPとしては出ておらず、アルバムとして認めていいものかとも思いますが、
1967年に生まれた空前絶後のロック・アルバムとして歴代最高のものでは。
ちなみに「ローリング・ストーンが選ぶオールタイムベストアルバム500」では、
「サージェント」が一位で、「マジカル」はランク外。
アルバムではないという、上記の理由もあるのでしょう。
「サージェント」の一位は双子のような「マジカル」も同じく一位と考えて良いでしょう。
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