窮屈なサウンドが好きである。
言い換えれば緊張感溢れる音楽。
かといってスピードがある音楽ではなく、
ゆったりしているものもある。
一番、切羽詰まった感のある窮屈な音は、
オーネット・コールマンの「寂しい女」。
収録アルバムは「ジャズ来るべきもの」。
この窮屈なサウンドに自由に吹きまくるオーネット。
これぞフリーではないか。
何でもかんでも自由なものは面白くない。
自己満足である。
オーネットのサックスは極限に締め付けられた状態で、
それを振り解こうとする「もがき」のような音がする。
同じように感じるのはスライ&ザ・ファミリー・ストーン「暴動」。
これもワウワウギターで針金のようにグルグル巻きにされて、
ホーンが迫ってくるかのごときで、リズム隊やエレピが冷たく鳴り響く。
そこから悲鳴のようなスライの声が響き渡る。
でもスライもオーネットもファンキー・ミュージックとしての
開放感みたいのものがあるから、
その緊張からの解放がある意味カタルシス。
ちょっとマゾっ気のある音楽なので気持ちが良い(笑)。
ジョン・コルトレーンの「ジャイアント・ステップス」。
シーツ・オブ・サウンドも同じく窮屈な音の詰め込み作業。
でもコルトレーンのサックスが太く絶好調だし、
職人気質のトミー・フラナガンとかウィントン・ケリーがリラックスさせてくれる。
こちらは仕事が忙しさのあまりの窮屈さ。
でもそれを楽しんでるのが、この時期のコルトレーンの良いところ。
働き盛りの盛り盛り男の魅力が詰まっている。
結論言えば、窮屈さからの解放、
溜めて溜めて爆発するサウンド、
なんとなくエロチックな香りがする文章になったということは、
これらの音楽が官能的なのだ。
なんか落ち込んでいたけど、
これらの音楽聞いて元気が出てきた!
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