適当に流して聞いていてたら、ハッとしてときめく。
そういう出会いが理想の音楽鑑賞の形だと思う。
出会ったのはステッペンウルフとかニルソンとか。
ロック音楽の歴史の中で、微妙なところ。
特に売れるレコードでもなく、普段ならターンテープに乗せることないが、
たまたま手元にあったので、何気に聞いてハマる。
ステッペンウルフはヴァニラ・ファッジの流れですね。
アート・ロック寄りのヴァニラ・ファッジを
ハード・ロックにした感じ。
ただこのバンド、ハード・ロックにしてはギター・ソロがない。
またキーボードがけっこう活躍する。
ハード・ロック・ファンには中途半端に聞こえるのでは。
土臭い音もやるし、カナダのグループなので、
プログレ・ファンにも訴えかけない。
ジム・モリスンのようなカリスマ性もない。
そして、なんといっても「ワイルドでいこう」の一発屋のイメージが強すぎる。
イマイチ人気がないのも分かる。
続いてニルソン。
ジョン・レノンとポール・マッカートニーを足して二で割ったような、
ソングライティングと歌声。
ジョン・レノンとの親交もあり、
第5のビートルズ・メンバーとも言えるほど。
メランコリーであり、力強い、歌声と曲作りの天才肌。
ただ、その才人ぶりが、
シンガーソングライターにダウナーな雰囲気を望む
日本人に人気が無いところか。
もちろん、二組ともベスト盤が何度も出るほど人気なんですが。
特にニルソンはマライア・キャリーが「ウィズ・アウト・ユー」をカバーして、
凄く売れました。
その分、ベスト盤の中古CDが溢れまくっています。
「ゴースト」の主題歌を歌ったライチャス・ブラザーズも一緒です。
彼らもフィル・スペクターのゴージャスなサウンドや、
サム&デイヴ、ドン&デューイ真っ青なR&Bサウンド聞かせて、
どちらも最高なんですけど。
こちらは楽器演奏もしないし、オールディーズ然とした見た目の問題ですかね。
1960、1970年代のロックのレコード、CD、買取致します。
福岡市の中古レコード屋・中古CD屋アッサンブラージュ。