最近、福岡の当店へのブルースのレコードやCDの買取が多いです。
私もジャズばかり聞いていたのですが、
ビリー・ホリディを聞いてると、
ブルースが聞きたくなり、
彼女のアイドル、ベッシー・スミスを聞き始めました。
そこでたまたま買取した三井徹「黒人ブルースの現代」を読むことに。
改めて他の音楽ジャンルとは違う特別な成り立ち、
発展していく社会背景によりスタイルが変わっていくこと、
これらを改めて体系に基づいて整理できました。
その中でシティ・ブルースの代表として、
マディ・ウォーターズが挙げられています。
三井氏はマディに対し、
この古い書籍(1977年)では少し否定的に書かれていますが、
私はマディの音に最も引き込まれました。
マディの声は大きく、包み込むようで、
エルモア・ジェイムスやライトニン・ホプキンスのように、
カントリー・ブルースが生まれたころの、
「ナイフでギダーを弾きまくる」、
そんな鋭利なプレイは出てきませんが、
R&Bやゴスペルも含めた、
黒人社会の最大公約数的な存在だったのではと思います。
この「ブルース」という音楽ジャンル、
他のジャンルとは違い、なぜか社会学的に語られることが多いです。
成り立ちが全く白人に媚びず、大衆音楽でもないところから、
白人までも魅了し、ロック、ヒップホップまで、
あらゆる音楽のルーツとなった大樹のルーツ、
それが記憶も定かでない南部の田舎で生まれたところに、
凄くミステリアスなものを感じ得て、
私も、図書館へ、チャーターズ、カイル、オリヴァー、ネルソンなど、
ブルース関連の本を借りに行きたいと思います。
ブルース、ジャズ、ロックのレコード、CD、
買取、出張買取、店頭(持ち込み)買取致します。
福岡市の中古レコード屋・中古CD屋アッサンブラージュ。