先月はブルース関連のCDとレコードの買取が多かったです。
色々聞いていてやっぱり反応してしまうのが、
「チェス」レーベルです。
あの独特のスタジオの音、
狭い空間で録音したのであろうか、
一塊で放出されるシンプルで力強いアンサンブル、
そこの空間にはマディ・ウォーターズやら、
ハウリン・ウルフやらバディ・ガイなど、
化け物たちが「これでもか」という程どでかい音を鳴らし、
シンプルな楽器編成だけで、
まるでオーケストラ以上の破壊力。
バディ・ガイのチェス録音
「アイ・ウォズ・ウォーキン・スルー・ザ・ウッズ」を延々と聞いてましたが、
これ一枚でパンクやヘヴィメタルのアルバムなんかいらない程の開放感に浸れます。
「ファースト・タイム・アイ・メット・ザ・ブルース」なんか、
とてもシンプルな曲なのに、大迫力でいて各楽器のアンサンブルのセンスが最高で、
ホーンも加わり、ピアノ、ギター、ベース、ドラム、声、全てが完璧ではないでしょうか。
この迫力あるサウンドの要はドラムのフレッド・ビロウです。
エイシズのメンバーです。
エイシズはキース・リチャーズ曰く
「マイヤーズ兄弟(エイシズの中心メンバー)彼らの演奏がとにかく最高だった」と。
初期ローリング・ストーンズまんまチェスの音ですし、
マーシャル・チェスはローリング・ストーンズ・レコードの社長ですし。
エレクトリック転向後のボブ・ディランも恐らく手本にしたのはチェスの音ですよね。
チェスのフレッド・ビロウやウィリー・ディクソンなんてあたりが、
ロックンロールを作り上げたと過言ではないです。
かつてチャック・ベリーのSP盤を聞いて、
これ程凄い音があったと震えたことがあります。
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