マディ・ウォーターズの名盤ブルース・ライヴ「アット・ニューポート1960」を聞く。
1960年となるとエルヴィス・プレスリーのロックンロールもひと段落し、
コニー・フランシス、リッキー・ネルソンなどがアイドルとして活躍し、
R&Bの世界でもサム・クック、レイ・チャールズ、ベン・E・キングなどが売れ出して、
スモール・コンポによるロック・サウンドと黒っぽいサウンドが当たり前になってきた時代です。
ロックンロールが定着してきた時代の、
ブルースの王様マディ・ウォーターズのサウンドです。
フランシス・クレイのドラム、
アンドリュー・スティーブンソンのベース、
タット・ハリスのギター、
オーティス・スパンのピアノ、
ジェイムズ・コットンのハープ、
マディのボーカル&ギター。
この重たいながらもアーシーな雰囲気は、
後のローリング・ストーンズやらエアロスミスなど、
ブルース色の強いロックバンドの雛形のようなのもので、
これを激しくすると先にあげたロック・サウンドになります。
6人の演奏が一体となって作り出すグルーヴと、
次から次へと個性溢れるソロも飛び出し、
この辺を聞いたエリック・クラプトンやらローリング・ストーンズの面々は、
自らのバンドを作って、ブルースを基本として特色のある演奏を生み出し、
ますますブルースの深みにハマっていき、
「いとしのレイラ」やら「スティッキー・フィンガーズ」などで、
最先端の音でブルースを演じきることになりました。
1960年代エルヴィスがポップスに走り、
その代りストーンズ達がヒップなサウンドの象徴として選んだのが、
エルヴィスが生み出したロックンロールの大元になったブルースです。
このライヴ・アルバムは、
現代ロック・サウンドを作った大名盤だと思います。
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