北九州市の戸畑区でレコードの出張買取。

先日は北九州市の戸畑区でソウル/ファンク、1960年代ロック、
ジャズのレコードの出張買取に参りました。

僕が好きなファンクはジェームス・ブラウンとスライ&ザ・ファミリー・ストーン、
アイズレー・ブラザーズと1960年代から活躍する人になってしまいます。

けっして1970年代から1980年代のファンクが嫌いではないのですが、
印象に残るのは彼らです。

どうしてもジェームス・ブラウンのファンクの原型となる
ブルースやR&Bに惹かれてしまいます。

ジェームス・ブラウンの泣きのバラードにはブルースを感じざるを得ません。
その延長で進化して作られたファンクはブルースの魂がはびこっています。

そのブルースの繰り返すシンプルで尖ったサウンドを、
大御所バンドで現代的な最先端で再生するには、
ホーンをキレキレに仕上げたり、
リズムをディスコティークな人々に合うタイム感に、
ギターを最先端のメタリック感を醸し出す音にしたりと、
凄い工夫がなされてると思います。

結果的にブルースの豪華版がファンクになったのではないかと思います。

これを突き進め、派手にし、強調した結果、
ブルースの大元となった黒人の故郷アフリカの色が濃くなり、
ルーツと最先端が同時に出現する音楽「ファンク」が生まれ、
これが若者の魂に訴えかけ、「ヒップホップ」となり、
現在の音楽として今も息づいています。

ブルースは「シュルレリアリスム」と共通すると言われますが、
(「黒人の奴隷制度崩壊で生じた自由と差別、
相反する二つのものが一つになる時、
生じる緊張と快感を持って生まれたのが
『ブルース』となった」
『黒人ブルースの現代」三井徹 著 要約。)

シュルレリアリスムが現代アートに影響与えるように、
ブルースをよりモダン化したブラウンのファンクは、
今でも若者に人気のあるウォーホルやバスキアなどと同じく、
ファンキーで肉体的な快感と魂、
研ぎ澄まされた緻密な手法(演奏)、
これら相反するものが、聞くものに緊張感(スリル)を与え、
それ故に現代でもサンプリング・ソースやDJネタとして、
ヒップな若者に影響を与え続けているのではないかと思います。

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