福岡市早良区からジャズ・レコードの店頭買取がありました。
ナンシー・シナトラのエグいサウンドで有名なギタリスト、
ビリー・ストレンジの「GNPクレッセンドレコード」録音
「ヒット・パレード」を聞いています。
ビートルズやストーンズ、ナンシーの「007は二度死ぬ」のカバーなど、
相変わらずリー・ヘイゼルウッド(だと思う)のプロデュースは凄い。
そして、これまたリー・ヘイゼルウッドのプロデュースによる、
アル・ケーシーの「サーギン・フーテナニー」。
デュアン・エディのギターの師匠らしく、曲中で、
ディック・デイルやらベンチャーズの物真似をやるのが面白い。
レオン・ラッセル、ハル・ブレインなどフィル・スペクター界隈参加。
大瀧詠一のアストロノウツのライナーで
「アストロノウツのナンバーでケーシーはかなり弾いてるのでは?」とある。
ちなみにビリー・ストレンジもベンチャーズでかなり弾いている。
ついでに昨日購入したCDはジャズです。
バニー・ケッセルの「ザ・ポール・ウィナーズ」。
「コンテンポラリー」らしさ満開のアコースティックな雰囲気の録音で、
ケッセルのギターもさることながら、
シェリー・マンのドラムとレイ・ブラウンの3人のミックスが見事。
エンジニアはもちろんロイ・デュナン。
このデュナンの対局にある多人数・多重録音の鬼が、
フィル・スペクター。
ケッセルはフィルの憧れのギタリストで、
フィルのセッションに参加しております。
さらにケッセルのリーダー作「オン・ファイアー」は
フィル・スペクターのジャズ・レーベル「エメラルド」からの発売です。
この「オン・ファイアー」西海岸ロックばかり聴いてた耳で聞くと、
サーフ・インスト・ロックに聞こえるような気もする。
ベースはジェリー・シェフ。
エルヴィス・プレスリーの1970年代のベーシスト。
あのナッシュヴィルの凄腕メンバーの一人です。
ドラムはフランキー・キャップ。
経歴を見るとジャズではスタン・ケントン楽団出身で、
「コンテンポラリー」のアンドレ・プレヴィンや、
ロックではフィレスはもちろんシェール、ジャック・ニッチェなど
まさに西海岸の隠れたるバイプレーヤーですね。
完全にロックもやってきた人たちよるジャズ・ライヴだけに、
ロック耳でも充分聞けます。
そう言えば映画「レッキング・クルー~伝説のミュージシャンたち~」で、
ジャズ・ミュージシャンの誰かが「ロックなんて簡単さ。ビジネスだ」と言ってました。
さて、ここで取り上げたリー・ヘイゼルウッドの代表的アーティストと言えば、
ナンシー・シナトラとデュアン・エディ。
大瀧詠一と朝妻一郎の「フィル・スペクター 甦る伝説 増補改訂版」のあとがきでは、
エディの「Forty Miles of Bad Road」は、
フィルもブライアンも「求めていたのはこの音だと思ったんじゃないか」と朝妻氏も書いている。
ドラムとエコーはまさに「プレ・フィレス・サウンド」。
さて、このフィル・スペクターとリー・ヘイゼルウッド、
レスター・シルが関わった二人の重要プロデューサーに関わるギタリストを紹介したのですが、
朝妻、大瀧、両氏が書かれてるように、
「レスター・シル」に関する書籍化をぜひ望みたい。
売れないだろうけど。
ジャズ、ロック、サーフィン/ホットロッド、オールディーズのレコード、CD、
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