ジャズのレコードやCDの買取が少ないのと、
店舗でのジャズの問い合わせが多いので、
ジャズのブログを久しぶりに書いてみます。
現在、頭の中はエルヴィス・プレスリーどっぷりなので、
1954年、エルヴィスがデビューした時、
ジャズはどんなレコードが発売されたのかを調べてみます
チャーリー・パーカー、ディジー・ガレスピー等で
「ジャズ・アット・マッセイホール」、
デューク・エリントンやスタン・ケントンなどビッグ・バンド出身者やバップが、
よりプログレッシヴや洗練に向かっています。
ブルー・ノートではモンク、パウエル、マイルス、ブレイキー、
シルヴァー、ジミー・スミス、ミルト・ジャクソン、
名だたるジャズの歴史に残るプレイヤーが、
プレ・モダン・ジャズ的な音楽を始めています。
アート・ブレイキーの「バードランドの夜」聞いてますが、
バップでは演じきれない、長いソロ演奏含む録音で、
ジャズはLPレコードの普及に恩恵を受けてよりモダンに洗練されていきます。
マイルスの「ウォーキン」も1954年ですね。
ここにて完全にモダン・ジャズが生まれています。
マイルスのクールなトランペットの響きを、
LPレコードにたっぷり収録した熱き大作です。
ちなみにR&Bはドゥー・ワップやら、
アトランティックのソウル・シンガーが洗練された
黒光りする都会の音楽をやっています。
再びジャズに戻りますが、
こんな感じで眺めてみると、後の歴史的影響も含めて考えると、
マイルス・デイビス「ウォーキン」が最も大きい存在だと言えます。
エルヴィス・プレスリーvsマイルス・デイビスvsレイ・チャールズ。
(レイはR&Bを代表するものとしてその後の影響力を考えると〜
後のアーシーなソウル・ミュージックへの接近も含めて)
1954年はポピュラー音楽界では非常に大きな存在が生まれた年だと思います。
ブルースではマディ・ウォーターズが後のロック・バンドの雛型のような、
マディ・バンドが結成されている年でもあります。
ラテンではペレス・プラードがニューヨークで大活躍していたようです。
1956年エルヴィスを獲得したRCAは、
カリプソのハリー・ベラフォンテも獲得し、大スターに仕立てています。
ちなみに1954年のヒット曲はドリス・デイ、パティ・ペイジ、
フランク・シナトラ、ローズマリー・クルーニー、ペリー・コモなどがいます。
何れも今では「ジャズ」ボーカルと呼ばれるものですが、
当時の「アングラ」なモダン・ジャズとは違います。
ちなみにロックの最初のヒットと言われる、
ビル・ヘイリー&ヒズ・コメッツ「ロック・アラウンド・ザ・ロック」が26位に登場してます。
改めて、マイルスが、当時、最も洗練されていて、クールです。
「アングラ」なヒップ・スターだったと思います。
「ウォーキン」のドラムはケニー・クラーク。
彼は「ミントン・ハウスのチャーリー・クリスチャン」でも叩いており、
モダン・ジャズの礎を作ったクールなオフ・ビートを刻みます。
クラークは過小評価されてる感があります。
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