ヘンリー・レッド・アレン。
先日、福岡市西区の当店で、
戦前ジャズ・レコードの買取があった時、
コロムビアの2eyesのステレオ盤LPの買取がありました。
1966年の作品です。
状態はイマイチだったのですが、
その艶かしいトランペットの音色にノックアウトされました。
ライヴで、今そこで演奏してるかのような音質の良さ。
さすがは大手コロムビア。
アレンのトランペットもさることながら、
実に粋なボーカルも聴かせます。
リズム隊も快調。
ドラムも瑞々しく跳ねるように、
時にはズドンと、
ベースも歩調を合わせ、ズンズンと進んでいき、
ピアノは合間をくぐってしなやかに、時には賑やかに動き回る。
掛け声も入って、ファンキーで、
エンターテインメント・ジャズとして、
まさに隠れたる名盤ではないでしょうか。
さて、ここでヘンリー・レッド・アレンの紹介を。
ニューオリンズ出身で、
ミルズ・ブルース・リズム・バンド、フレッシャー・ヘンダーソン楽団、
ルイ・アームストロング楽団、
錚々たる名門バンドに所属した名トランペッターです。
これだけでもトランペット・エリートなのは分かります。
まさにジャズ創世記の歴史を作った偉大なるアーティストです。
サッチモの楽団にいたらしいですが、
そのスタイルはサッチモに似たトランペット&ボーカルで、
特にこのレコード「FEELING GOOD」は
スモール・コンポのワン・ホーン・リーダー作品として、
フルパワーで八面六臂の活躍をしており、
実力を解放した素晴らしい作品となっています。
大活躍のドラムのジョージ・リードは、
チャーリー・パーカーやカウント・ベイシー楽団の
ジョー・ジョーンズやフレディ・グリーン等とプレイしたようです。
アレンのシャウトは時折、キャブ・キャロウェイや、
スリム・ゲイラードのようなエンターテイナーのような、
R&B系のシャウトに聞こえます。
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