ビーチ・ボーイズの
「フィール・フロウズ:サンフラワー&サーフズ・アップ・セッションズ
1969-1971 (完全生産限定盤)(SHM-CD)(5枚組)」と
「フィール・フロウズ:サンフラワー&サーフズ・アップ・セッションズ
1969-1971 (通常盤)(SHM-CD)(2枚組)」が発売されました。
これサブスクで聞けますが、
「サーフズ・アップ」の最後のブライアン・ウィルソン3作
「ア・デイ・イン・ザ・ライフ・オブ・ア・トゥリー」
「ティル・アイ・ダイ」
「サーフズ・アップ」
これがとんでもなく暗くて、
それもブラック・メタル的なメタな暗さではなく、
精神的に病んでる人が作ったリアルな暗さなのです。
はかなく、ガラス細工のような壊れそうな美しさです。
特に「サーフズ・アップ」は、
かの名作ドキュメンタリー「アン・アメリカン・バンド」の、
オープニングで使用されています。
このアメリカを象徴する明るく陽気なサーフィン・ファミリー・バンドが
実は家庭崩壊にまで及んでいたほど深い闇に包まれており、
そのバンドの内幕を描いた傑作にふさわしい曲と、
のまれるかのごとく巨大な波の映像は出色の出来です。
これは元々「スマイル」で使用される楽曲だったのはあまりにも有名です。
ちなみにこの映画の制作会社は「アルチザン」でありまして、
山下達郎はここからインスパイアされたのかも?
単なる偶然かと思いますが。
でも、解説は山下達郎らしい。
「サンフラワー」ですが、こちらは粒ぞろいの名曲がずらり。
「ソフト・ロック」の代表的なアルバムとも言えます。
捨て曲なしで、今までのビーチ・ボーイズ・サウンドより、
カート・ベッチャーのプロジェクトのような雰囲気に近いです。
ブルース・ジョンストンの「ティアーズ・イン・ザ・モーニング」は、
ポール・マッカートニーとジョージ・ハリスンの曲を
足して2で割ったような名曲です。
全編的にタイトル通り温もりのあるサウンドに仕上がっています。
今までのビーチ・ボーイズ流サーフィン・ロックンロールや、
ブライアン・ウィルソンの狂気の音を期待して聞くと、
拍子抜けしてしまいそうですが。
さて、これらブラザー期の2枚の佳作の未発表音源がたっぷり詰まってます。
これは5枚組購入しても十分楽しめるかと思いますが、
アマゾンではすでに売り切れになっていました。
2枚組の方は5枚組に比べると物足りないですが、
サブスクで聞く限りはリマスターで音質アップしてる感じです。
ぜひ、デジタルリマスター、デラックス・エディション、高音質のCD、
アナログ・レコード、DVDなど、
ロック、ジャズ、ソウル、ブルース、R&B、ワールド・ミュージック、
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