本日は福岡市西区で200枚ほどのジャズ・レコードや和モノの出張買取がありました。
1970年代当時にフリー・ジャズとはっぴいえんど周辺や、
THREE BLIND MICEなどの和ジャズを聞かれていただけあって、
非常に音楽に耳が肥えられたヒップな耳をお持ちのお客様でありました。
嬉しい買取です。
ヒップといえばゴダール映画を代表する俳優
ジャン=ポール・ベルモンドが亡くなりました。
適当にビデオを借りて観てた「勝手にしやがれ」には衝撃を受けました。
たいしたストーリーではないのですが、
ブツブツ文句を言いながら、
自由気ままに行動するベルモンド。
それぞれのシーンが、まるでアートのように絵になる。
僕はせっかちだから、映画はストーリーより、
シーンの絵面が次々と面白ければ退屈せずに観れる。
フレッド・アステアやジーン・ケリーのMGMミュージカルは、
ダンスや歌がまさに「ザッツ・エンターテインメント」で、
オープニングからエンディングまで、
何度もクライマックスがやってくるようで、全く飽きない。
東宝特撮のゴジラ映画も一緒で、
怪獣たちの出現から、街を破壊するシーン、伊福部昭の音楽と、
格闘シーン、次から次へと円谷英二に作られたスペクタル・シーンが現れて、
飽きることなく観れる。
さて、話はゴダール「勝手にしやがれ」に戻ります。
あの映画の持つ緊張感と退廃美、
これたまたま偶然聞いたフリー・ジャズの
エリック・ドルフィー「アウト・ゼア」が、
この頃のヌーベルバーグの感性とフリー・ジャズの共通する、
ヒップな感性を持ち合わせていると思います。
ドルフィーのフルートとロン・カーターのチェロが、
まるでホラー映画に使われるようなもので、
聴く者を切迫させます。
フリーの自由なフォーマットでありながら、
「Sketch of Melba」などメロディアスな曲で和ませる感じは、
まるで、ジャン=ポール・ベルモンドとジーン・セバーグの
ベット・シーンのようです。
「勝手にしやがれ」1959年公開。
「アウト・ゼア」1960年発売。
この時代のヒップな空気感を感じたいのならば、
ぜひ、ドルフィーの「アウト・ゼア」をお聞きください。
あなたの気分は、もうベルモンドです!
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