当店へ福岡市城南区のリーピーターのお客様から、
ジャズ・レコードの店頭(持込み)買取がありました。
フリー・ジャズがメインです。
ここ20年ぐらいフリー・ジャズを熱心に聞いてないですが、
最初にハマったのが「アウト・フロント」ブッカー・リトル。
ブッカー・リトルがフリーと言えるかどうか分かりませんが、
確かブルースの「チェス」のジャズの専門レーベルの「CANDID」から出ており、
ブルース好きな私にとって、
当時20代の私は「ジャズでもここまで黒い音を出せるとは。さすが『チェス』」。
と感心しました。
このアルバムで一緒に吹くのがエリック・ドルフィー。
それで50代になって、ここ最近聞いた中でフリー・ジャズでは、
エリック・ドルフィーとのコンビでの「アウト・ゼア」が格別でした。
参加しているブッカー・リトルの演奏を久方ぶりに聞いて、
この「アウト・フロント」を25年ぶりぐらいに思い出しました。
二人のコンビはブッカー・リトルもドルフィーも若くして亡くなったため、
このコンビが聞けるのは「アット・ザ・ファイヴ・スポット」も含めてごくわずかです。
私は未聴ですが「ファー・クライ」ですかね。
しかしながら「CANDID」は黒いですね。
マックス・ローチが「アウト・フロント」でも
これでもかとアフロ要素満載のドラムを叩きます。
ローチは「CANDID」から「ウィ・インシスト!(ブッカー・リトル参加)」、
さらに同様黒いベースを弾くチャールス・ミンガスも
「チャールズ・ミンガス・プレゼンツ・チャールズ・ミンガス(エリック・ドルフィー参加)」を
「CANDID」から前衛的なアフリカ音楽的アプローチの作品を出しており、
やっぱり、改めて聞いてみると
「ジャズでもここまで黒い音を出せるとは。さすが『チェス』」。
と25年ぶりに思いました。
ローチもミンガスも、
アフリカ色が強い前衛的な音のアルバムを作り上げるのは、
さすがにリズム楽器出身であるだけのことはあります。
二人が所属した代表的なレーベルは「アトランティック」と「インパルス」。
前者はソウルやロックのレーベルとして有名であり、
後者はジョン・コルトレーンなどの革新的で野心のあるレーベル。
二人はハード・バップ終演後の1960年、1970年代に、
黒人のルーツを持った良心的なジャズ・ミュージャンだったと思います。
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