最近ボブ・ディランにハマっています。
レコードやCDを20枚ぐらい持ってはいますが、
熱心に聞くことは年1回ぐらい。
今回は買取した「ボブ・ディラン・グレイテスト・ヒッツVOL.2」の
レコードを再生チェックしたところ、
実は初めて聞いた1曲目の「川の流れを見つめて」が私好みで、
この曲このアルバムにしか入っていなくて、
バックのメンバーがレオン・ラッセル、ジェシ・エド・デイヴィス、
ジム・ケルトナーと豪華な面子で、
演奏も歌唱も素晴らしく、
その後、フォーク時代の「くよくよするなよ」
「レイ・レディ・レイ」「メンフィス・ブルース・アゲイン」といった、
1960年代後半を代表する名曲が続き、
このA面の並びの良さに一気に色々と調べたくなりました。
特に気になったのが「メンフィス・ブルース・アゲイン」。
これは「ブロンド・オン・ブロンド」に収録されており、
このギターが非常に気になって、
まるで、マイルス・デイビスの「カインド・オブ・ブルー」で
ビル・エヴァンスがマイルスのトランペットで弾いた趣味の良さ、
それと同じくらいの演奏で、多分、ウェイン・モスだろうと判明。
そしてドラムはケネス・バトリー、
さらにハーモニカでチャーリー・マッコイが参加しており、
所謂エリア・コード615、
私の好きなエルヴィス・プレスリーの1970年代録音の面子なのだ。
その後、調べていくとケネス・バトリー、チャーリー・ダニエルズ、
ピート・ドレイクといったナッシュビルの面々で、
次のレコード「ジョン・ウェズリー・ハーディング」も録音している。
「見張塔からずっと」「あわれな移民」など名曲揃いだ。
ケネス・バトリーはエルヴィスではそんなに印象がない。
1970年代といえば、
エルヴィスはジェリー・キャリガンとロニー・タットがドラマーの印象が深い。
そこで再び調べると、
エルヴィスでは「アイム・リーヴィン」でバトリーは叩いているのが分かった。
このミディアム・テンポでストリングスが絡む曲において、
後半の手数の多いドラムはかなり印象的だ。
しかしながら、ディランは初期のフォーク時代から
「ジョン・ウェズリー・ハーディング」あたりまでの、
ブルース的な歌声と演奏が魅力的だ。
とにかく迫力がある。
ディランは60年代インタビューで「フィル・スペクターに興味がある」と語っていたが、
フィルの迫力あるサウンドに、ブルースに負けないものを感じ取ったのでは。
それからこのナッシュビルの面々は
エルヴィス・プレスリーへの興味ではないかと推測する。
1966年にエルヴィスはディランの「明日は遠く」を録音しているが、
この頃からエルヴィスは徐々にトニー・ジョー・ホワイト、
ジョー・サウス、ジェリー・リードといったスワンプ・ロックに熱を入れていく。
その1966年こそボブ・ディラン「ブロンド・オン・ブロンド」が発表された年だ。
エルヴィスはディランのアイドルなのだ。
ファースト・アルバムのジャケットの瑞々しいディランの顔立ちは、
エルヴィスの若き日を彷彿させる。
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