福岡市中央区から持ち込みで、
日本の音楽や昭和のアニメのレコードの買取がありました。
さて、最近、夜、ビールを飲みながらYouTubeで
1970年代の「ソウル・トレイン」を観るのにハマっています。
特に気になるのはフィリー・ソウル。
彼らの歌声に驚愕しています。
オージェイズの3人、特にリードをとる2人。
それからテディ・ペンダグラスがいたハロルド・メルヴィン&ブルー・ノーツ。
いずれもリードが凄いのですが、
彼らを支えるバック・コーラスの美しさとリズム感に惚れ惚れします。
この究極のボーカル・ミュージックにさらに二つの面白い要素が付いてきます。
まずは、映像だと観れるダンスです。
黒人特有のスローモーションのような動きなのに、
なぜかリズミカルな音に合ってしまうマジック。
音が遅れて聞こえる「いっこく堂」のような、
腹話術なんかを観るようです。
それからヘッドホンで聞くとより分かりますが、
ギャンブル=ハフが作る音の分厚さ、トム・ベルの華麗なアレンジ。
ドラム、ベース、ギター、ピアノ、オルガン、ビブラフォン、コンガ、
ホーン、ストリングス、総勢30~50人がレコーディングに参加していたとか。
ミュージシャンはMFSB。ドラムのアール・ヤング、ギターのノーマン・ハリス
ベースのロニー・ベイカーなど有名です。
代表作「裏切り者のテーマ」のアルバムでは、
1曲目の「When The World’s At Peace」の所謂、
間奏のブレイク時にドラムとギターとベースとホーンが一斉に鳴り響き
その後ギターがブルージーに鳴り、
ピアノがコンコンと音を鳴らして締めます。
ここにMFSBの達者な演奏とギャンブル=ハフの
凄まじいアレンジ能力が感じとれます。
大勢のスタジオ・ミュージシャンによる、緻密な楽器群と言えば、
ここまで練られているものはジャンルは違うと言え、
ビーチ・ボーイズの「ペット・サウンズ」や
フィル・スペクターなんかを思い出させます。
黒人コミュニティを超える一大ディスコ・ブームを作り上げたのは、
その緻密なサウンドと共に、
ストリングスを美しく奏でるトム・ベルの華もありき。
ボーカル、コーラス、リズム、アレンジ、
全てが奇跡的にミックスされたフィリー・サウンド。
改めて、サブスク・ヘッドフォンとYouTube動画で気づかされました。
私がレコードやCDを買う時、
「この音はスピーカーで鳴らして10回ぐらいは絶対聞くだろう」と、
なんとなく、そんな基準を決めていますが、
そこで選んだ2枚がこれです。
「裏切者のテーマ」オージェイズ
「Ultimate Blue Notes」ハロルド・メルヴィン&ブルー・ノーツ
ぜひ、ソウルやR&B、ブルース、ロック、福岡、福岡市中央区、
レコード、CD買取致します。