福岡県久留米市から再びジャズ・ボーカルのCD、
それから福岡県筑前町からロックのレコードの買取がありました。
いずれもリピーターさんです。ありがとうございます。
さて、私は映画「エルヴィス」を観に行き、
絶賛エルヴィス・プレスリーにハマっています。
映画でも印象的なシーンである
TVショー「’68カムバック・スペシャル」。
「明日への願い」。
この曲はなんなんでしょう。
ソウルでもないポップスでもないロックでもない
「エルヴィス」というジャンルだろう。
エルヴィスのボーカルと一緒に迫り来るドラムはおそらくハル・ブレイン、
ギターのクレジットはアル・ケイシー、チャーリー・ホッジ、トミー・テデスコ。
いわゆるレッキング・クルーのメンバー。
アレンジはボーンズ・ハウ。
フィフス・ディメンションやトム・ウェイツで有名です。
映画でもパーカー大佐と対するTVプロデューサーのスティーヴ・ビンダーと共に、
当時のヒップな若者として描かれています。
このTVショーでの白人と黒人が混在するブルー・アイド・ソウル的な世界は
フィフス・ディメンションに近いですね。
「ギター・マン」で印象的なベースはチャック・バーグホーファー(あるいはケイシー)。
シェリー・マン、バーニー・ケッセル、バド・シャンクらと仕事した
西海岸のジャズ・ミュージシャン。
この人調べてたらバーニー・ケッセルがリーダーの1962年のジャズ・アルバム
「ティファニーで朝食を」でベース弾いていますが、
ドラムはアール・パーマーですので、
完全にフィル・スペクター、ビーチ・ボーイズ、リー・ヘイゼルウッドの
西海岸ポップスとリンクしますね。
この「ティファニーで朝食を」での「ムーン・リバー」なんて聞くと、
ジャズというより、ムード・ミュージックですが、
当時のヘイゼルウッドやベンチャーズがやったギター・インストものにも聞こえます。
ちなみにテレビ・ショーでオープニングからエンディングまで
「ギター・マン」の代名詞として抱えてるギターはケイシーのものである。
「ギター・マン」のオリジナルはカントリー・ギタリストというより、
スワンプ・ロッカーのはしりとも言えるジェリー・リード。
エルヴィスは1966年からプロデューサーが
チェット・アトキンスからフェルトン・ジャーヴィスに変わります。
ジャーヴィスやリードは映画には出てきませんが、
この時代の重要人物ではないでしょうか。
彼がプロデュースしリードが参加し始めてから、
ジョー・サウス、ジミー・リード、トミー・タッカーなど
ブルースやスワンプなどルーツ・ロックを唄う世界に戻ってきます。
そこでの「’68カムバック・スペシャル」での爆発に至るわけです。
ショーのオープニングを飾る「トラブル~ギター・マン」は、
ルーツへの原点回帰にふさわしい曲であります。
震えるほどカッコいいです。
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