近田春夫の「グループサウンズ」を読みました。
レコードの買取でGSは入ってくるのですが、
私の生まれるちょっと前の音楽であって、
子供の頃の小・中学生期、懐メロ番組では、
いしだあゆみ、尾崎紀世彦、坂本九なんかは出てくるのですが、
GSは解散してたので、懐メロとしてなかなか聞いた記憶がないのです。
GSが影響を受けただろう、1960年代のUKロックはもちろん好きですが、
その時代をリアルに体験していない私は、
GSよりもクリームやチキン・シャック 、ジョン・メイオールなどの方を聞く機会が多く、
ジュリーならタイガースよりリアル・タイムで聞いたソロに思い入れがありましたが、
今回、改めて近田さんの本を読んで、GSを聞くことにしました。
一番ハマったバンドはゴールデン・カップス。
デビュー曲の「いとしのジザベル」でのデイヴ平尾の歌唱、
これは癖になりますね。
それでいてルイズルイス加部の強烈にドライブするベース、
エディ藩のギター、どれもこれも横浜でR&Bをバリバリにやっていたことが分かる演奏です。
気に入ってるのがファースト・アルバム。
「ザ・ゴールデン・カップス・アルバム」
「いとしのジザベル」はもちろん、R&B色強い「銀色のグラス」も良い。
フィル・スペクターで大好きな「アンチェインド・メロディー」も入ってるし、
ジェイムス&ボビー・ピューリファイのカバー「恋のあやつり人形」もクールな感じでハマる。
しかしながら凄いのは「ヘイ・ジョー」。
ジミ・ヘンドリックスのカバーで有名だが、
これ当時の欧米ロックにもないようなベース音がヤバい。
その後のギターとの絡みと、電子音もサイケで、もう無茶苦茶。
1968年だと、やはりクリームやジミヘンの影響が強いと思う。
とにかくルイズルイス加部のベースは近田春夫が書いていたが、
「ギターを弾くようなラインで弾くベース」。
このようなベース今まで聞いたことないです。
「陽はまた昇る」
エディ藩のギターがかなりフューチャーされたハード・ロック歌謡。
これもベースが目立つが、
こんな凄いロックな演奏で、デイヴ平尾の熱血漢溢れる昭和な歌声。
「和製ロック・バンドの開祖でありながら頂点」ではないでしょうか。
これにミッキー吉野や柳ジョージなんか加わってるんだから、
ゴールデン・カップスはコンプリートしたくなる。
CDボックスが欲しいです。
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