「レコード・CD買取日記」に福岡の中古レコード屋「アッサンブラージュ」が選ぶ連載シリーズ「中古レコード屋推薦!名盤ランキング シリーズ」を始めました。今回は第一弾としてクリスマスのシーズンですので、フィル・スペクターを選びました。今後もシリーズ化していく予定です。
※ランキング順位付けてますが、基本、年代順で便宜上付けております。
1位クリスマス・ギフト・フォー・ユー
ロネッツ、クリスタルズ、ダーレン・ラブなどフィレスを代表するミュージシャンがクリスマス・ソングを「ウォール・オブ・サウンド」で歌う。
アレンジのジャック・ニッチェ、エンジニアのラリー・レヴィン、ドラムのハル・ブレインを始めとするレッキング・クルーのメンバーたちが勢ぞろいした1963年、スペクター絶頂期の名盤です。
様々な楽器の演奏家による多重録音、深いエコー、力強いドラム、人力で作られたポップ・オーケストラが、モノラル録音でストレートなロックンロール魂が込もったサウンドでクリスマス・ソングを奏でます。
ビートルズのアメリカ進出前の最もクリエイティヴなポップ・ミュージックをご堪能下さい。
2位ライチャス・ブラザーズ
さらに壮大になったフィレスの音は黒人顔負けに歌うライチャス・ブラザーズの一連の曲で聴ける。
「ふられた気持ち」「アンチェインド・メロディ」「引き潮」など、どれもティーン・ポップの枠を超えたロックンロール・シンフォニーとなっている。
3位アイク&ティナ・ターナー
「リヴァー・ディープ・マウンテン・ハイ」これぞ「ウォール・オブ・サウンド」の完成形。
しかしながら全米チャートでは失敗に終わり、フィルは失意に沈む。
4位ビートルズ
「ザ・ロング・アンド・ワインディング・ロード」「レット・イット・ビー」などフィルはジョンやジョージに任せられ、豪華なオーケストラ・アレンジを駆使し、見事な名曲に仕上げた。
5位ジョン・レノン
「ハッピー・クリスマス」はフィルのアレンジですので、クリスマスの曲と彼のプロデュース能力は相性抜群です。
6位プラスティック・オノ・バンド
ビートルズ関連のフィルの仕事ではこの「サムタイム・イン・ニューヨーク・シティ」が一番だと思います。
ジョンの攻撃性のあるソウルフルな曲や、ヨーコのロネッツなどガール・グループを手がけたような「シスターズ・オー・シスターズ」はまさに70年代の「ウォール・オブ・サウンド」。
7位ラモーンズ
「エンド・オブ・ザ・センチュリー」。
ラモーンズのパンク・サウンドはオールデイーズ風味たっぷりで「ウォール・オブ・サウンド」と相性抜群。
しかしながら大喧嘩してこれでスペクターは隠居です。
8位セリーヌ・ディオン
1990年代スペクターはセリーヌ・ディオンをプロデュースして復活を成し遂げる可能性がありましたが、諸々の都合によりお蔵入りになりました。
しかしながら、セリーヌの歌声にフィルのプロデュースは合いますね。
最新の機材で、どのように録音して、このような「現代風ウォール・オブ・サウンド」になったのか気になります。
ロック全般、ジャズ、ブルース、ソウル、ワールド・ミュージックなど福岡、出張買取、持ち込み・店頭買取、日本全国、宅配買取致します。
福岡の中古レコード屋「アッサンブラージュ」。