当店は福岡のレコード・コレクターの皆様からの買取が多いですが、同じぐらいある買取りが、40代-50代の方が、遺品整理や引越しで、親が集めていたレコードを買取・査定してほしいというお客様です。
そこで、一例として、私が小学生の頃、家にあったレコードを思い出して、査定してみようと思いました。
現在、私は53歳、親は85歳、私が小学生の頃は1977年から1982年です。
昭和の一般家庭のレコード・リスニング風景
まず、思い出すのが、あの家具調ステレオ（正式にはセパレート型ステレオと言うそうです）です。
昭和の時代、けっこう、どこの家庭にもあった大きなオーディオで、音質というより、家具調らしく、木製で、デザイン重視ですかね。
左右に2台あるスピーカーと、中央部分にある一体型のアンプ、レコード・プレーヤー、チューナー、レコードを入れる収納ボックス、これらを含めると、大きさは、今の75型テレビぐらいになりまして、部屋のスペースの中心にテレビと並んで置かれていました。
また、木製の蓋が付いてまして、物を置くにも適していて、うちは北海道の木彫りの熊と、博多人形が飾ってありました（笑）
さて、その収納ボックスに入っていたレコードを寝起きのベットで思い出してみました。
レコード店長の小学生時代の所有レコード一覧
「LP 日本コロムビア創立65周年記念 決定盤 美空ひばり全集」
親父曰く「中洲のレコード店で、若いひばりの音源が収録されてるのを買った」。
2枚組で沢山曲が収録されていて、幼き私は「ひばりのドドンパ」が好きでした。
「LP 歌声は世界をめぐる 美空ひばり帝国劇場54年10月公演」
これは親父が買ってきたことを鮮明に覚えています。
当時「古い歌を歌う時、40代のひばりが、幼少の頃の歌唱で歌ってるのが可笑しい」と親父が言ってた記憶があります。
「LP サウンド・オブ・ミュージック サウンド・トラック」
これは、音楽は当時FMラジオでニュー・ミュージックばかり聴いてた母親が持ってた唯一のレコード。
「ドレミの歌が大好きで、一番好きな映画」だったと言ってました。
当時、土曜の昼のFN福岡は「コーセー歌謡ベスト10」作曲家の宮川泰のDJが軽快で、テーマ曲やCMも洒落ていて、土曜の午後にぴったり。
その頃ヒットしていたのが竹内まりやの「不思議なピーチパイ」と渡辺真知子「唇よ、熱く君を語れ」で、「資生堂vsカネボウ」で化粧品対決みたいに言われてましたが、今考えると「コーセー化粧品提供」の番組内でやってたのが、なんとも皮肉。
1980年代初頭、「シティ・ポップ」を象徴するような番組でした。
「LP TVヒーロー物アニメのオムニバス」2枚
よくある子供向けのレコードですが、タイトルは失念しました。
一枚兄貴で、昭和40年代半ば。もう一枚は私ので昭和40年代後半。
兄貴のには「ワイルド7」「ミラーマン」「スーパーロボット レッドバロン」そんなのが入ってた覚えが。
もう一枚の私のには「ウルトラ六兄弟」なる「ウルトラマンタロウ」の挿入歌が入っていて、音楽聴いただけでも、六兄弟が揃うのを思い出し、曲調も、マーチ調なので、ワクワクしました。
「LP およげたいやきくん ひらけ!ポンキッキ」
これは「たいやきくん」絶頂期、親父が買ってきてくれました。
友人が15年前ぐらい「いちばんロック」と「雨もり寺のおしょうさん」が聞きたいと言ったので、ヤフオクで100円で落札しました（笑）
「コンパクト盤EP ウルトラマン」
福岡市東区の箱崎の商店街にあるレコード店で初めて自分の意思で買った6〜7曲入りのウルトラマンのコンパクト盤。
EPなのにウルトラマン・シリーズの主題歌が全部入ってるのに興奮しました。
「LP 新日本プロレス・スーパー・ファイターのテーマ」
今の私の音楽の趣味に大きく影響を与えたレコードです。
小5の時に買ったのかな。
ディスコ、ファンク調の曲が中心で、平沢進のニュー・ウェイヴ（長州力のテーマ）まで入ってる。
後にブラック・ミュージックが好きになる私の原点で、何十回と聞いたレコードです。
「LP ルパン三世 カリオストロの城 オリジナル・サウンド・トラック BGM集」
兄貴が映画を観に行って、購入したレコードです。
ボビー歌う「炎のたからもの」は、当時、小学生が聴いてもロマンチックな良い曲だと思いました。
曲と演奏は大野雄二とユー&エクスプロージョン・バンド。
「LP リングにかけろ」
車田正美が「少年ジャンプ」で連載していた漫画のイメージ・ソング集。
これも兄貴が買いました。
ちょうどこの「リングにかけろ」が流行ったころから、「少年チャンピオン」から「ジャンプ」に鞍替えしました。
「ドカベン」負けるし、「マカロニほれんそう」終わるし、ジャンプでは鳥山明の「Dr.スランプ」始まるし。
当時の子供は皆、そんな鞍替えしたと思います。
なんと、この音楽を担当したのは久石譲。
「青春ジャングル」なんて曲はいまだに耳に残ってますが、イメージ・ソングだけに、思い入れもなく、殆ど聞いてないです。
親父が買った懐メロと当時のヒット曲のEP。
笠置シヅ子「東京ブギウギ」
守屋浩「僕は泣いちっち」
織井茂子「黒百合の歌」
中条きよし「うそ」
森進一「襟裳岬」
ちあきなおみ「喝采」
さだまさし「関白宣言」
兄貴と私が買った当時のヒット曲。
ピンクレディー「ウォンデッド」
ピンクレディー「UFO」
ピンクレディー「ウォンデッド」「サウスポー」
ゴダイゴ「モンキー・マジック」
ゴダイゴ「ガンダーラ」
ゴダイゴ「銀河鉄道999」
思い出話で、長くなりましたが、査定したいと思います。
レコード店長の小学生時代の所有レコード査定額
「LP 日本コロムビア創立65周年記念 決定盤 美空ひばり全集」
査定結果～50円。
ひばりのベストは多いが幼少時代がけっこう入ってるので。
「LP 歌声は世界をめぐる 美空ひばり帝国劇場54年10月公演」
査定結果～300円。
ひばりにとっては数少ない晩年に近いライヴで、評判も良いので、数が多いひばりの中でもそこそこの価値。
「LP サウンド・オブ・ミュージック サウンド・トラック」
査定結果～0円。
売れすぎて在庫過多。
「LP TVヒーロー物アニメのオムニバス」2枚
査定結果～20円。
大体、子供ものは傷、落書きだらけ(笑)
「LP およげたいやきくん ひらけ!ポンキッキ」
査定結果～10円。
売れすぎて在庫過多。
「コンパクト盤EP ウルトラマン」
査定結果～5円。同じく、大体、子供ものは傷、落書きだらけ(笑)
「LP 新日本プロレス・スーパー・ファイターのテーマ」
査定結果～100円。
プロレス・テーマ曲集も数が出ていて、そんなに売れません。
まあ、でも、好きだから(笑)
「LP ルパン三世 カリオストロの城 オリジナル・サウンド・トラック BGM集」
査定結果～500円。
帯がある前提で。
大野雄二だけに和モノ、和ジャズのファンに人気です。
「LP リングにかけろ」
査定結果～250円。
帯がある前提で。
意外に出回ってるが、久石譲だからの査定価格。
「親父が買ったEP」
査定結果～210円。
今は笠置シヅ子の朝ドラ効果で200円はつけれますが、将来的には100円でしょうか。
守屋浩と織井茂子は浜口庫之助と古関裕而の懐メロだということで2枚で10円。
他の4枚の大ヒット曲は在庫過多。
「俺ら兄弟が買ったEP」
査定結果～0円。
大ヒット曲は在庫過多。
◆査定結果～1450円（もちろん状態によりますが）。
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