買取したレコードやCDの再生チェック、お客さんの視聴などで、普段聞かない思わぬ名曲、名盤に出会うことがあります。
これは中古レコード店冥利につきます。
私が90年代に勤めていた福岡の某輸入CDショップでも、当時全く興味がなかったオルタナ系ロックがずっとかかっていたので、そういう方面も聞くようになりました。
当時よくかかっていたのはペイヴメント、ベン・ハーパー、フー・ファイターズ、パール・ジャム、セラピー?などですね。
そこで今回は、福岡にある当店アッサンブラージュの店舗で出会った名盤を紹介致します。
スティービー・ワンダー「心の詞」
このアルバムの前に1972年のブート・ライヴを聞いて、クールで素晴らしい演奏に、今までベスト盤でしか殆ど聞かずにいたスティービーの店のCDを聞いてみることにしました。
適度にファンク、適度にアコースティックなこのアルバムは温もりのあるソウル・ファンクで気に入りました。
現在、翌年の「トーキング・ブック」を聞いてますが、これも大名盤。
長年、中古レコード店やって、スティービーのレコードは大量に買取してますが、10代前半に聞いた80年代のポップなイメージで、ベストしか聞かず、アルバムは食わず嫌いでした。
スモーキーロビンソン「クワイエットストーム」
20代の頃聞いてましたが、改めて聞くとタイトル曲のスモーキーのボーカルが鳥肌ものですね。
お客さんと話しましたが、グループで成功したスモーキーが、優れたミュージシャンたちと、スタジオで軽く作った、軽く作ったってのは弊害があるが、リラックスした感じで、先ほどのスティービーもリラックスしたソウルで、ベテランたちがニュー・ソウルの波に乗りながらも自分たちの培ってきたものをうまく新しいサウンドと融合させている感じです。
レインボー「銀嶺の覇者」
これは傷があったのでレコードのB面を乗せたら、音が凄く良かった。
アメリカのスタジオ録音やミュージシャンについては色々調べてますが、ヨーロッパはさっぱりだったので、この耽美なハード・ロック・アルバムが録音されたミュンヘンのミュージックランド・スタジオが、ディスコの帝王ジョルジオ・モロダーが設立して、クイーンなどヨーロッパらしい美しい録音に適していたのが分かりました。
これも偶然ラジオで聞いた、まるでクラシックの交響曲のようをポップに仕立て上げたエレクトリック・ライト・オーケストラ(ELO)もここでの録音です。
オリー&ナイチンゲイルズ「SAME(1969)」
まるで女性の声のようなオリー・ナイチンゲイル、演奏はおそらくブッカー・T.&ザ・MG’s。
それぞれのメンバーがキメキメの音を鳴らします。
コーラスといい、ボーカルといい、女性メインのグラディス・ナイト&ザ・ピップスを思い浮かべました。
ジョーンジェット「アイラヴロックンロール」
パンクかな?ポップかな?と敬遠していたジョーン・ジェットですが、これはパワー・ポップですね!
こういうパーティー系でポップなロックは好きです。
デファンクト「ライヴ」
アート・アンサンブル・オブ・シカゴのレスター・ボウイの弟ジョセフ・ボウイによるジャズ・グループ。
もちろん私の好きなヴァーノン・リードが在籍していたり、M-BASE一派等共にフリー・ジャズのアンダーグラウンド・ミュージック・シーンを担っていたと情報は持ってましたが、改めて聞いてみたら、やはり完全に好みでした。
ニッティング・ファクトリーでのライヴですが、ニューヨークにはこの手のフリー系の実力派が沢山いますね。
以前、福岡にブルーノートがあった時は、この辺の方たちも来福してたのですが…。
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