「中洲ディスコ文化」に精通する二人
先日は、1970年代の福岡にて「めんたいロック」「照和のフォーク」の陰で、語られることがあまり無い、もう一つの音楽シーン「中洲ディスコ文化」について、当事者であるミュージシャンと、昭和の福岡音楽シーンの知見者、お二人をセッティングし、ネット検索しても出てきそうにない超貴重な話を、たっぷり3時間、聞くことができました。
70年代福岡「箱バン」のプロギタリスト
そのお二人は、当時、福岡で「箱バン」のプロのミュージシャンとして、ディスコやキャバレーで、ソウルやロックを演奏し、現在もギタリストとして活躍する「Nao」さん。
10代の頃から「高校生和モノDJ」として活躍し、「戦後福岡音楽史研究家」としても知られる「とみじい」さん。
70年代福岡ディスコ・シーンを語る
とみじいさんが集めた当時の貴重な資料を見て、Naoさんが「懐かしい」と連呼しながら、当時の「知られざる実力派のミュージシャン」を挙げては「あの方のデルフォニックスは凄かった」「まんまマーヴィン・ゲイだよ」「太鼓の音量が他の人と全然違う」「テンプテーションズのゲット・レディを演奏すると皆が一斉に踊って快感だった」「ギターでやジェームス・ブラウンのマンズ・マンズ・ワールドの出だしのストリングスを見事に弾くの」。
我々が憧れた大人の世界、アフロ・ヘアだったり、ピンクの衣装だったりでステップを踏む「ソウル・トレイン」の時代をリアルに語って頂きました。
ロックや歌謡曲との接点
また、その当時に関わった福岡のロックや有名ミュージシャンのお話も興味深く、サンハウス、モッズなどの「めんたいロック」や、福岡に来たキャロルがいかに格好良かったこと、ソウルやロックを演奏する一方で、ムード・コーラスや歌謡曲のバックの仕事を普通にこなしていたことなど、幅広いジャンルの音楽に携わっていたのを聞くと「これぞプロのミュージシャン」と思わずにいられなかったです。
若き「戦後福岡音楽史研究家」
しかしながら、まだ20代前半なのに、Naoさんの話に出てくるミュージシャンやキャバレーを認知している「とみじい」の探究心。
帰路の車で「ルポ・ライターなって、本にしたらどう?」と思わず口に出すほど、とにかく感心しました。
「若いって羨ましい」と思いながら、私もまだ50代前半、負けずに頑張ろうと思わせる濃密な3時間でした。
今回の「中洲ディスコ文化」についての詳しい話は、いずれ「とみじい」が書籍かネットにてに発表してくれるでしょう!
お二人、どうも、ありがとうございました!
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