福岡市城南区と福岡市南区レコード買取
先日は福岡市西区の店舗の方へ福岡市城南区と福岡市南区から持ち込み買取がありました。
ロックとブラック・ミュージックのレコードです。
サスピシャス・マインド
ブラック・ミュージックの方はヒップホップがメインだったのですが、私は店舗で1960年代後半のメンフィス・アメリカン・サウンド・スタジオ録音でのエルヴィス・プレスリーを聞いてました。
「サスピシャス・マインド」は力強く、エルヴィス復活の狼煙を上げた一曲に相応しく、ギターのレジー・ヤングとベースのトミー・コグビルの抜群のコンビネーションからスタートし、エルヴィスが一人二重奏で歌い、そこにストリングスやコーラスが加わっていき、曲調も相重なって、荘厳な雰囲気となり、エルヴィスのルーツであるゴスペルを感じさせます。
終盤でのテンポを落とし、スポットライトを浴びるかのような、エルヴィスのドラマチックな歌唱とアレンジも聴きものです。
そして、この曲の鍵となるのが、とても力強いジーン・クリスマンのドラムです。
アメリカン・サウンド・スタジオ
このスタジオのベースはトミー・コグビル。
かのアレサ・フランクリンの「リスペクト」やウィルソン・ピケットの「ダンス天国」など、60年代後半のファンキーなソウル、所謂ファンクの始祖のようなベース・ラインを奏でます。
この辺りのスタックス、マッスルショールズ、フェイム等のサザン・ソウルはヒップホップのネタとして、DJからの好まれ使用されており、先日フリー・スタイル・バトルを観ていたところ、このアメリカン・サウンド・スタジオを代表するダスティ・スプリングフィールドのアルバム「ダスティ・イン・メンフィス」の「サン・オブ・ア・プリーチャー・マン」をDJがレコード2枚使いでバックトラックを作ってました。
60〜70年代エルヴィスのバックミュージシャン
さて、この時代の少し前からエルヴィス・プレスリーは時代に合わせたアーシーでタイトな演奏者をバックにつけております。
ざっと挙げますと、60年代半ばにはジェリー・リード、チャーリー・マッコイなどプログレッシヴ・カントリーな面々、1968年からメンフィスにて、アメリカン・サウンド・スタジオのレジー・ヤング、トミー・コグビル、ジーン・クリスマン、ボビー・ウッド、1969年のラスベガスでのショーからはジェームス・バートン、ジェリー・シェフ、ロニー・タットなどのライヴからそのままスタジオ録音でも関わった人たち、ノーバート・プットナム、デヴィッド・ブリッグス、ジェリー・カリガン、ケネス・バットレイ、60年代から引き続きチャーリー・マッコイ、これらボブ・ディラン、ニール・ヤング、リンゴ・スター等のバックで活躍したエリアコード615周辺、さらに私は音を意識して確認していませんが、スタックス録音にはアル・ジャクソン、ドナルド・ダック・ダンなどブッカー・T&ザ・MG’sのメンバーが参加しているようです。
ゴールドワックス・レコード
さて、昨日、私が聞いたレコードやCDは、1960年代の有名なサザン・ソウルのレーベル「ゴールドワックス」です。
「ハイ・レーベル」の創始者でもあるクイントン・クランとルドルフ・ラッセルにより創立されました。
ここにはジェイムス・カー、スペンサー・ウィギンス、オヴェイションズなど、ディープにソウルにアップやバラードを歌う名歌手がいますが、このレーベルの演奏はアメリカン・サウンド・スタジオでの録音が多く、1966年録音のジェイムス・カー「That’s What I Want To Know」で凄まじいグルーヴを奏でるのはトミー・コグビル、同じくジェイムス・カーの1968年「FREEDOM TRAIN」でタイトなドラムを聞かせるのはジーン・クリスマンだと思います。
ちなみに、先に挙げたトミー・コグビルがベースを奏でたピケットやアレサの名曲のドラムはマッスルショールズのロジャー・ホーキンスです。
トミー・コグビルのプレイで有名なものにはキング・カーティス「メンフィス・ソウル・ステュー」もあります。
エルヴィス プレスリーを知ると、サザン・ソウルまで知れる。
エルヴィス・プレスリーは「ルーツ音楽のるつぼ」です。
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