続くレコード・ブームで買取も増加
四月になって例年では、いったん買取は落ち着くのですが、レコード・ブームが続いているのか買取が続いております。
福岡市早良区、福岡市西区、福岡市南区、糸島市などの当店周辺はもちろんのこと、遠く朝倉市からも、持ち込み買取で来店していただきました。
また、去年、数回に分けて、大量にハード・ロック/ヘヴィ・メタルのCDを売って頂いた福岡市南区のお客様から再び大量にCDを売って頂いたのも嬉しかったです。
マイケル・シェンカーのライヴ
そこで、ちょっと傷があったマイケル・シェンカー「神話」のCDを再生チェックしていたのですが、普段メタルを聴かない常連のお客さんが数人居られたところ、ボーナス・トラックに収録されているUFOナンバーを演奏したライヴが凄く良く、絶頂期の若きマイケルのギターが流暢に歌うかのごとくソロをとり、コージー・パウエルのドラムもパワー炸裂で、UFO時代の名盤ライヴを彷彿させる出来に、お客さん皆「これ誰?」って感じで、店舗にあった「神話」のレコードも売れました!
マイルス・デイビス「ラウンド・ミッドナイト」
さて、最近は近所にできたワールド・ミュージック・カフェ「HiLo」さんの音響がとても気に入り、色々とレコードを聴かせてもらってるのですが、前回のザ・バンドの「カフーツ」に続き、今回、狂喜したのは、マイルス・デイビスのレコード「ラウンド・ミッドナイト」。
マイルスの緊張感溢れるヒリヒリとした出だしの美しいソロに、一緒に食事してたプロのギタリストさん曰く「この時のスタジオの緊張半端ないよね。間違えるとマイルスに怒られるし、怖いよ」。
本当にそんなことを感じさせるような、美しくも、脆く、割れそうなデリケートなトランペットの響きに、その後出てくるコルトレーンのサックス・ソロはその美しきソロを割らないよう、崩さないよう、一生懸命、丁寧に吹き、そして再び御大マイルスのソロ、まさに緊張と暖和、バックを付けるリズム隊はその後「アート・ペッパー・ミーツ・ザ・リズム・セクション」で勢揃いするが「俺たちはマイルスのセッションやってんだ!その辺の西海岸のジャズ・ミュージシャンなんか屁でもねーよ」てな感じだったのでは?
と二人で想像して笑ってました。
もちろん「アート・ペッパー・ミーツ・ザ・リズム・セクション」はコンテンポラリーのエンジニアであるロイ・デュナンの素晴らしき仕事もあり、ジャズを代表するレコードの一枚であることは間違いないです。
ザ・バンド「ミュージックフロムビッグピンク」
そして、家に戻って聞いたのが、再びザ・バンドで、ファースト・アルバム「ミュージック・フロム・ビッグ・ピンク」です。
これはオーディオ用スピーカーをAVアンプでテレビに繋ぎ、テレビにあるSpotifyで聞いたのですが、バンドはそんなチンケなオーディオでも驚きを感じずにはいられない演奏で、お酒を飲んでいた私は思わずSNSに書き込みました。
「ザ・バンドのハーモニーと言えないような、おおらかでラフなハモりが最終的に着地点あるところがゴスペルのよう。
その原点が『ザ・ウェイト』で、普通ここでエンドだと思うとこからもう一回繰り返す、それが歌だけでなく演奏にも当てはまる、これが黒人音楽特有の焦らしと似通う。
この間合いがザ・バンドなのでは?」
このように書くと、今、ザ・バンド・ファンで話題の書籍「ザ・バンド 来たるべきロック」の著者、池上晴之さんがリツイートしてくれた。
このような専門家の方の目に止まるのは、とても嬉しきことであります。
ディオンとジョンとスペクター
夕方、那珂川市の常連のお客様からサザン・ソウル、ブルース、ドゥーワップのレコードの持ち込み買取がありまして、支払いした金額で、ジョン・レノンの「ロックンロール」のレコードとディオンのソロのCDを購入され、私のコレクションで、その二枚のアルバムに共通するフィル・スペクターのプロデュースによるディオンの「ボーン・トゥ・ビー・ウィズ・ユー」と、ディオンのコーラス隊であるベルモンツの「シガーズ、アカペラ、キャンディー」の二枚のCDを二人で視聴し、ベルモンツの「ロックンロール・ララバイ」を聞きながら、実にしっくりくる閉店を迎えました。
皆さま、今日も一日、ありがとうございました。
写真は買取したチェスのドゥーワップ・グループ、ムーングロウズのレコードです。
ジャケットが非常にロマンチックであります。
福岡のレコード・CD買取致します
国内盤、輸入盤問わず、ジャズ、ロック、ソウル、ブルース、R&B、ワールド・ミュージック、日本の音楽などのレコード、CD、買取、出張買取、店頭(持ち込み買取)、宅配買取致します。
福岡県福岡市の中古レコード屋・中古CD屋アッサンブラージュ。