『ザ・ベスト・オブ・アーリー・ベイシー』カウント・ベイシー~R&Bの元祖、カンザス・シティ・ジャズの珠玉の名曲たち収録。

IMG_8077新しいコーナーです。
SNSで呟くように、気軽にCDを紹介していくコーナーです。
私はレコードではなく、CDをコレクションしています。
レコードをコレクションすると自分が欲しくなって、商売にならないので、比較的安いCDを集めています。
単品オーディオで、大きい音で聴くとCDでもかなりの良い音になります。
今回紹介するのはジャズのカウント・ベイシーの初期音源のCDです。
これなんとアマゾンで送料込みで400円ぐらいで買えたのかな。
レスター・ヤングなどの名手がいた時代で、1937年に「ワン・オクロック・ジャンプ」が発売されたのですが、このカンザス・シティ・ジャズこそがR&Bの元祖、R&B最初期作品であると思います。
中村とうようさんの「大衆音楽の真実」に、この時期のジャズについて、とても詳しく書かれています。
1942年のライオネル・ハンプトン「フライング・ホーム」でテナーのイリノイ・ジャケーの半小節のワン・ノートを12回連発や、1940年のアースキン・ホーキンズでのピアノの3連音符の強調など、コール&レスポンス、リフの連発、ブルースの強調など、黒人を熱狂させるに値する様々な手法が取り入れ、この発祥がカンザス・シティのカウント・ベイシーのこの時期にあるのです。
紹介したCDは1930年代後半のデッカの初期ベイシーを凝縮させており、CDならではの20曲収録は魅力的です。
「ハニーサックル・ローズ」「ブギ・ウギ」などもリフの連発で、ロックの芽生えが1930年代に発生しています。
1938年の「ジャンピン・アット・ザ・ウッドサイド」は「ワン・オクロック・ジャンプ」を更に強力にしたもので、バック・クレイトン、レスター・ヤング、ハーシャル・エヴァンス等の演奏はジャズ・エイジの熱狂を絵に描いたかのようです。
解説はスイング・ジャーナル元編集長の児山紀芳さんで、一曲一曲を丁寧に書かれており、これこそがライナー・ノーツのあるべき姿だと思います。

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