朝、車で店舗に行く前にかかっていたのは季節外れのビーチ・ボーイズの「トゥデイ」でした。
今日は11月の中旬ですが、冬のように寒く、本当は「クリスマス・ギフト・フォー・ユー・フィル・スペクター」を聞きたい気分だったのですが、車のオーディオは季節関係なくシャッフルに真夏のサウンドを響かせます。
フィル・スペクターのクリスマスを聞きたい時に、真夏のビーチ・ボーイズは残念な気持ちになっていたのですが、このアルバム、レコードでいうとA面は、今までのアップテンポの夏のポップ・ハーモニーのビーチ・ボーイズ・サウンドを全曲フィル・スペクターふうの「ウォール・オブ・サウンド」でやっているのです。
そう考えると俄然、聞きたくなって、1曲目の「踊ろよ、ベイビー」に改めて戻しました。
レッキング・クルーの演奏陣もスペクターと同じで、エコーが効いた分厚いサウンドで、それでいてモノラルと、数多くフィル以外の「ウォール・オブ・サウンド」が存在しますが、このアルバムのA面こそが、最もフィルに近い音を出していると思います。
レコードでのB面ですが、がらりと変わり、バラード・タイプを集めたサウンドで、今までのブライアンの作る美しいバラードに加え、不穏な空気を醸し出す「プレ・ペット・サウンズ」の音も聞けます。
「ウォール・オブ・サウンド」「初期ビーチ・ボーイズ」「ペット・サウンズ」これらが一気に楽しめるCDです。
リリースは1965年、ローリング・ストーン誌が選ぶ「オールタイム・ベストアルバム500」では271位ですが、サーフィン・サウンドから「ペット・サウンズ」に移行する過渡期で、ビートルズが「ラバー・ソウル」を発売する前なので、レコードをコンセプト・アルバムにする思考がなかったため、このような分裂気味のアルバムとなりましたが、この後発売された「ラバー・ソウル」を聞いた後、ブライアンは「サマー・デイズ」と企画アルバム「パーティー」を挟んで「ペット・サウンズ」を1966年に発表するのであります。
ちなみにCDは「サマー・デイズ」と2 in 1で出されているのが凄くお得で、HDCDで音質も良く、価格も安くお勧めです。
レコードより収録曲が多いのもCDの魅力です。
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