「サヴォイ・ボールルーム」とは1920~40年代のハーレムを代表する黒人ジャズ・バンドやダンサー達をメインとするダンス・ホールで、そこで活躍したのがチック・ウェッブ、カウント・ベイシー、アル・クーパー、ベニー・グッドマン、ラッキー・ミリンダー、そしてこのアースキン・ホーキンスである。
アフリカ系のルーツむき出しのジャズの楽団がバトルをやったり、ダンサーたちがダンスを競ったりと、その様は現代のヒップホップのDJ、ラッパー、ダンサーたちと何ら変わらぬものであり、とにかくお上品なジャズとはかけ離れた熱狂が渦巻いている。
ブルースの「アフター・アワーズ」はピアノのエイヴリー・パリッシュのピアノの3連音符の強調が強烈で、同じくハーレムにあった高級ナイト・クラブ「コットン・クラブ」の専属バンドであったデューク・エリントンが、1930年に録音した「ムード・インディゴ」の出だしから15秒ほどで弾く低音のフレーズと同じく、ピアノによってブルーなムードを盛り上げる名アレンジで、否が応にも聞き手を引き込む術は、後のモダン・ジャズが自らの芸術性を追求したのに対し、一夜の場の雰囲気を盛り上げるための技であり、エンターテインメントに徹している(エリントン自身は芸術性を求めていたが)。
このようにブラック・ミュージックのエキスをたっぷり含んだ黒光りする11曲、楽器のキレ、豪華な音色、大都会ニューヨークならではの洗練、音が研ぎ澄まされている。
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