ビーチ・ボーイズの中でも人気があるかないか分からないレコードが「ワイルド・ハニー」。
1967年12月発売。
時代の最先端を行くようなサイケデリックなジャケットに期待させるが、
ブライアン・ウィルソンは「もぬけのから」だし…、
しかしながら私は好きです。
適度に力が抜けたブライアンの「Aren’t You Glad」「Country Air」「A Thing Or Two」
などは「スマイル」の延長線上にある。
これがA面。
「A Thing Or Two」はブライアン特有の不思議な展開だが、
ギターのカッティングが渋い。
続くB面はカールを中心として、ソウルフルな内容。
まずは「Darlin’」。
中期の大傑作。
カールのソウルフルなボーカルで、これ一曲だけでこのアルバムの価値がある。
次の「I’d Love Just Once To See You」で印象的なのは
ソフト・ロック風味モロのコーラス「パーパーパ」と
これまたギターのカッティング。
短い曲なのが残念。
これもブライアン作で「スマイル」の延長線。
「Let The Wind Blow」は後にブライアンのソロでもセルフ・カバーされた名曲。
不安な曲調が切迫し心を討つ。
「サーフズ・アップ」のブライアン、ラスト3曲とセッション時期は近いのでは。
続く「How She Boogalooed It」はブライアン抜きで作られたブルー・アイド・ソウル。
カールのボーカルが「Darlin’」同様力強く、
演奏もギター(カールが大活躍だ)、リズム隊、一体となって実にグルーヴィー。
これのベースは誰だろう?
ラスト2曲はア・カペラ。
もちろん極上品。
こんな感じで改めて聞くと発見が非常に面白い作品。
なぜ、このレコードをいまさら?
それは、売り上げ、買取、共にこの1月〜2月の時期は不調なので、
不調期のブライアンの気持ちになって聞いてみた。
意外にモチベーション上がるかも。
今日の福岡もどんよりとした曇り空。
心は晴れる面白いレコードの買取はないのかね。
福岡のレコード出張買取はアッサンブラージュまで!