昨日、植木等の文献読んでたら、
なんと、日本に駐屯していたハンプトン・ホーズと共演していたのだという。
植木は「あの酔っ払いの米兵ピアノうまいな〜」と言ったら、
友人の秋吉敏子は「あの人ハンプトン・ホーズよ!」と驚いたらしい。
その駐屯から帰国後のコンテンポラリーからのNo.1。
ホーズを代表する1955年の名盤。
軽やかながらグッとくるスイング感と流れるような手さばき、
モダン・ジャズのピアノ・トリオを象徴する名盤から一曲。
ベースとドラムはレッド・ミッチェル、チャック・トンプソン。
理想的なトリオ演奏です。
これ録音が凄くいい。
あるいはCDのデジタルリマスターが良いのか。
これテスト盤でオーディオ探し行くのにもってこいだ。
録音技師はロイ・デュナン。
ルディ・ヴァンゲルダーも良いけど、
この人の柔らかい感じが西海岸らしくてたまらない。
ロイ・デュナン録音の代表的な一枚。
「Art Pepper Meets The Rhythm Section」から「Tin Tin Deo」
これのフィリー・ジョー・ジョーンズのドラムの音なんて凄い!
ドラムをメインにして録ってるかのごとく、
その他の音がその周りを宙を舞うように鳴り響く。
ジョーンズのソロでピークを迎える。
タイトルのごとく、
アート・ペッパー以上にリズム・セクションをメインに取ってるのではと思わせる。
追伸:先日、天神の「ジューク・ジョイント」での「ジューク音楽塾」に参加しました。
題材は『ビートルズを「古い」装置で聞いてみたら』。
私はけっこう酔っ払ってたので、うつろなんですけど、
講義終了後、講師の方に質問しました。
「なぜ、オンボロ装置で聞いてもヴァンゲルダーの音はライヴ感があるのか?」と。
酔っ払ってたのではっきり把握していたかどうか分かりませんが、確かこう回答されてました。
「アメリカでヴァンゲルダーに会った?けど、ベースの音なんて実際あまり聞こえず、
音を足していたと言っていた」と仰ってました(多分)。
あのヴァンゲルダーの音のガッツ感を出すのに色々とやっていたんだろう。
その回答がライヴ録音に対してのものだったかの、実際にアメリカで会ったのか…
酔っ払いの頭は駄目だね〜。
ロイ・デュナンは音をクリアに素朴に配置などに気を使う、
「匠」あるいは「柔」のイメージ。
録音やスタジオについては不勉強なので、
勉強したいと思わせる一日でした。
追記:講師の上田恭一郎さん。
凄く感じの良い方でした。
「ぱわぁはうす」の録音技師さんで昆虫博士。
凄い方だったのですね。
日本のロック、R&B、ブルースの歴史的録音に実践で立会い、研究家気質。
もっとお話しお聞きしたい方です。
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