クリスマス・シーズンですね。
「そりすべり」ロネッツ。
フィル・スペクターです。
ドラムのハル・ブレインの一発目の「トトッン!」がかっこいい。
その後ブレインのドラムはまるで激しいロックのように、
延々と叩きまくります。
これが様々な音の壁の主要となっております。
その後、音が重ねらていきますが、低音の「ギー」って音、
これギターぽいですけど、やっぱサックスですかね。
ホーンにディストーション(電気処理)をかけているのでしょうか。
否、これぞ、スペクター特有の重ねどりによる歪みでしょう。
そして、派手な音の終焉はトナカイの鳴き声と鈴の音。
聖夜のパーティーを破廉恥な音(ベロニカの色っぽい声も含めて)で祝祭した後、
子供の元へ向かうサンタクロース。
そんな感じに解釈できる曲です。
歌詞は全然違いますし、クリスマスと関係ないようですけど、
こっちの思い込みでの解釈です。笑って許してください(笑)。
エロスと神聖なるものと子供達の夢が同居したパラノイアなクリスマス。
フィル・スペクターの頭脳はどうなっているのでしょう。
私の解釈もパラノイアですけど(笑)。
「マシュマロの世界」ダーレン・ラブもやばい。
よくある教会音楽ふうのストリングスから始まりますが、
終わると同時に、ピアノ(レオン・ラッセルかも)とホーン陣が交互に掛け合います。
ここがまるでクラシックの協奏曲のような洒落た展開です。
それから続く音の洪水、スティーヴ・ダグラス(?)のサックスのソロがロックンロール。
やっぱりバチバチのドラムのハル・ブレイン。
ベル等これでもかの音の積み重ねにコーラス隊までも加わり大団円を迎えますが、
締めるのはオルガン(?)とサックス(?)の可愛いらしいソロです。
よくぞ、ここまで錬られたアレンジだこと。
この聖なるクリスマス・サウンドを、
ピストルを天井に撃ちこみながら(?)指揮していたと考えると、
狂人、天才の仕事ぶりは誰よりもパンクです。
ジョン・レノンもラモーンズも逃げるのも分かります(笑)。
これが、1963年の作品と考えると、いやはや凄すぎる。
今年の冬はスペクター研究でいきますか!
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