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今回はずっと、マニアックな戦前ブルースや戦前ジャズを取り上げていたので、ふと聞いたおニャン子クラブについて喋ってみました。
音楽はジャンル関係なく聞くのが一番だと思います。
アイドルを掘り下げるとジャンルが広がる
今回取り上げたのはメジャーではなく、高校時代、寝る前に布団の中でウォークマンのバッタもんで聞いて楽しんだ頃に戻って、純粋に楽しんだ曲を選んでみました。
選んだというより、今、聞いてもとても良くできた楽曲だと思います。
変なロックの思想を浴びるより、背伸びしたジャズなんか聞くより、ラテン、サンバ、ロックンロール、オールディーズ、色々なジャンルをアイドル曲で触れたことは本当に良かったと思っています。
全てをフラットに聞く姿勢はここで生まれたし、様々な声を持つ素人の群唱は、それ以前の中途半端なアイドル歌謡やニューミュージックを破壊するかのようなパワーを感じました。
あの頃のとんねるずと同様、80年代中頃の若者の破壊力はロックンロールが生まれた瞬間に似ているかもしれません。
話は逸れますが、クイーン(ロジャー・テイラーとジョン・ディーコンだけですが)がローカルな音楽番組に出てた当時の動画がありましたが、80年代リアル・タイムを体験した者にとって、クイーンはビートルズ、エルヴィス、マイケルと並ぶような大物だったとはとても言えなく、そんなローカルな深夜番組のゲストに出ても何ら違和感ないのですが、「なぜ、こんな扱い」的なコメントが、ずらりとコメント欄に並んでました。
もちろんクイーンの音楽性どうこうではなく、この時代の彼らの立場は、先にあげた3組とは違く「国民誰もが知っている外国のミュージシャン」でもなかったからです。
ストリート文化への架け橋?
このおニャン子の時代は1985-1987年頃ですが、この辺りが、あの忌わしき1980年代のダサい文化(今はシティ・ポップとして美化されてますが、ケミカルウオッシュのジーンズや革ジャン、変なダブルのスーツや前髪垂らし)のピークで、1990年代前後に、ようやくアシッド・ジャズやヒップホップなどの黒人音楽主体のクラブ文化をなぞるストリート系ファッションが受け入れ始め、それから10年後の21世紀に主流派になってきます。
「素人がアイドルになるおニャン子クラブはストリート文化への架け橋だったかもしれない」。
この考察は全く結論が出てませんが、偶然だったものが、実は根拠があったかもしれないことも多々ありますので、時々考えてみようかと思います。
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